第20話 家出小学生
数多くの作品の中からのアクセスありがとうございます
素人ながら書いておりますので表現などわかりにくい部分もあるかと思いますが、宜しくお願いします
3年も2学期になった私に新たな友達ができた。
柾君だ!
2年生の時に柾君と同じクラスだった子から
「柾は暗くて陰険やで」
と聞いていた。
先入観もあってか柾君が休み時間もひとりで遊んでいるように見えた
「やっぱ暗い奴なんだ」
と思い込み2年生から同じクラスで仲のよかった水野君と、柾君をおちょくるようになった。
柾君は腹をたてて石を投げてきたりすることもあった。
私は
「やっぱ陰険な奴やな」
と思っていた。
『今思えば私の方が陰険だったのかもしれない』
まぁ、そんなこんな思っていた割には何故だか解らないけど柾君と仲良くなって遊ぶようになった。
毎週、休みの日は決まって柾君の家に行った。
平日も、学校が終わって子ども会にも行かないで柾君ところに行った。
柾君はお米屋さんをやっていて、私は「金持ち?」みたいな印象があった。
ある日曜日、いつものように柾君の所に遊びに行こうとしたら部屋で仕事をしていた春徳伯父さんに
「今日は遊びに行ったらアカンで!」
と言われた。
春徳伯父さんは若い時にダンプカーに巻き込まれて太ももから下の左足をなくしていたので、家で内職をしていた。
理由は解らないが、遊びに行けないのはヤバイ。
約束を破る訳にはいかない!
そう思うと遊びに行きたくて行きたくてしかたなくなり、こっそり家を飛び出した。
昼頃、いつもは昼食を食べに一旦家に帰るのだが、こっそり出てきた私は家に帰ることができずにいた。
それに、もし家に帰ったら遊びに出られなくなると思って、柾君に迷惑をかけると思い、昼食を食べに帰るフリをして1時間くらい近くをブラブラした。
その後、何事もなかったかのように柾君の家に戻った。
本当は腹が減って辛かったが悟られないように私は柾君と遊んだ。
柾君のお母さんは若くて綺麗な人だったからガキな私でもドキドキした。
よく柾君のお母さんに
「優里ちゃんは〇〇(当時のアイドルグループ)に似てて可愛いから、絶対格好良くなるわね」
と言われていた。
当時の男性アイドルグループの人に似ていると言われただけでも嬉しかった。
18時頃にはいつも帰宅していたので、普段通りに柾君の家を出た。
まっすぐ家には帰れず、私はその辺をうろうろしていた。
すると、子ども会の友達の脇田拓磨君ことタっ君とバッタリ会った。
タっ君は家族で銭湯に行った帰りだった。
「どうしたん?雨夜」
と、タっ君。
「家出してもーてん。」
と私。
「母ちゃん。雨夜が家出してきたんやって。」
とタっ君は親に言った。
「これで何か食べぇや」
とタっ君は私に100円玉をくれた!
朝から何も食べてなかった私にとっては、かなりありがたいものだった。
『持つべきものはやっぱ友達だなぁ』と本気でその時は思った。
ジャイアン風に言えば
「おぉ!心の友よ!」
かな。
あ、別にジャイアン風は余計でした
貰った100円玉で私は、沢山入ってそうな『焼きもろこし』というお菓子を買った。
当時は、あまりスナック菓子は好きじゃなかったけど、空腹を満たすために少しでも量の多いものを私なりに選んだ。
だが…、半分くらい食べたら飲み物も欲しくなってきて、更に胸やけまでしてきた。
私は仕方なく、涙をのみながら『焼きもろこし』を捨てた。
数時間がたった。
辺りも暗くなり、寒くなってきた。
何よりも、心細くなってきて、家の近所まで歩いてきていた。
今度は家の周りをグルグルし始めた。
本当は見つけて欲しかったのかもしれない…。
夜11時半くらいだっただろうか…。
春徳伯父さんの娘で弘美姉ちゃんが私を見つけた。
「こら!優里!オマエ何やってんねん!みんな心配してんねんぞ!早よ来い!」
私は4つ上の弘美姉ちゃんに引っ張られて家に帰った。
その後、春徳伯父さんに説教を喰らったのは言うまでもない。
しかも、春徳伯父さんの説教はフローリングの上で必ず正座。
少しでもモジモジすると孫の手で太ももを叩かれた。
この日は4時間半の説教となった。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
続きは不定期に更新していきますが、今後ともよろしくお願い致します
※この物語に出てくる登場人物は本人を除いて一部の人は仮名で表現しております。
一部、暴力的、性的描写、犯罪などの描写がありますので閲覧にはお気をつけ下さい
尚、作品については犯罪を助長するものではありません




