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【台本版】魔王の缶詰()の作り方  作者: ジータ
第三章 世界探訪
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55 天空竜アマツミカボシ

55 天空竜アマツミカボシ



 氷の大陸に着いた一行。

 しばらく歩くと、峡谷のような場所に到着し、

その奥の絶壁に大きな扉が見えた。


 先頭を歩くレイカが立ち止まる。


レイカ「あーあ。裏切られちゃったね。」


 こまちゅは深い溜息をつく。


こまちゅ「……はぁ。


     ……魔王側につけば安全なのは、

     我々に刃を向けなければの話で

     あろうに。」


 空から無数の鋭利な氷柱が降り注ぐ。


 周りを見ると、大勢の人間に囲まれていた。


ヌル「敵襲!?魔王軍か!!」


  (どうする!?

  このままじゃ皆、蜂の巣になる!!)


 突然、降り注ぐ氷柱が霧散した。


レイカ「スカディは1人も殺さないでね。」


 アカマルが静かに頷く。


ヌル(今のは…。

  アカマルさんが1人で全て迎撃したのか!

  車に近づいたモンスターが一瞬で

  焼かれていたのを鑑みると、

  超速の攻撃魔法。

  連射もできるのか。

  心強い。)


 レイカの話を聞いたクルムが

納得した様子で頷く。


クルム「氷の民、スカディか。

    囲んでいるのは100人以上いそうね。」


レスベラ「殺さない程度に

     ブッ叩いていいのかな?」


 レスベラはもう、刀を抜いていた。


ヌル「まだ様子を見よ?ね?

   危なくなったら

   反撃でいいんじゃないかな?」


 ヌルは、慌ててレスベラをなだめる。


うまーる「また無理矢理戦わせてるの?

     酷いんだよ。」


 うまーるは怒っているが、怒りの矛先を向ける

相手が見当たらず困惑している。


 スカディたちが

次々と魔法を詠唱をする声が聞こえてくる。


「閉ざされた大陸の白き山々の」

「白銀の山は悠久の時を」

「命は河と共に永久に動きを止め」


こまちゅ「はぁ。時間と労力の無駄。」


レイカ「来るよ!おっきい氷!!

    任せたかんね!!」


 バラバラだったスカディたちの詠唱であったが、全員で声を合わせてきた。


「氷属性極大魔法【氷河崩壊】」


「氷属性極大魔法【氷山崩落】」



 地震のように大地が震え出し、

ヌルたちの頭上に大量の氷が

雪崩のように落とされた。

 中には山のような特大の氷もある。


 ゴリアシがロボットのような魔法具を

取り出した。

 そのロボットの姿は、まるで風の妖精シルフを

風船人形にしたような姿だ。

 人形のような魔法具は、ドローンのように

飛び、ゴリアシに寄り添い風を作り

ゴリアシに風を送った。

 風を受けたゴリアシは、絶壁を駆け登る。


ゴリアシ「行くぜラムちゃん!

     ラムジェット・インパクト!!」


 ラムちゃんと呼ばれた人形の風を受けた

ゴリアシが、巨大な氷を蹴り上げると

氷が割れ弾け飛んだ。


 上に飛んだ氷は、他の氷と衝突し、

さらに細かく。

 下に飛んだ大きめの氷を、

フレームアイが剣を振り、飛ぶ斬撃で破壊した。

 アカマルもたくさんの細かい氷を

正確に迎撃する。


 ヘンゼルが大きな盾を掲げると、

光のバリアが展開され、

落ちてきた氷から皆を守った。


 協力型高位氷魔法を打ち砕かれたスカディ達は

戦意を喪失した。


「キャハハハハハハハハハハ!

 やっぱり、しくじっちゃったねぇ〜。

 この四天王『ジャックフロスポッ』

 ポポポポぶっ。」


 突如、子供の笑い声のような声が響く。

 体長約1メートル。

 雪だるまのような外見をしたモンスターが現れ、

何かを言おうとしたが、言い終わる前に

蜂の巣となり消し飛んだ。


レイカ「あちゃー。やっちゃった!

    早いよアカマル!

    何か言おうとしてたぢゃん!」


アカマル「明らかにスカディではなかったので。」


 氷の壁から先ほどの雪だるま男が生え、

怒鳴りちらす。


ジャック「話してる途中だろうが

    この早漏ヤロウ!!

    もう頭きた!!

    お約束のいっちゃうからな!!


    この"どんな氷も自由自在"のジ」


 光の檻が、ジャックフロストを包む。


 ヌルは鑑定魔法で雪だるまを鑑た。

 鑑定結果は、ゴーレムであった。


ヌル(喋るゴーレム!?

  新型か!AIが進化しているのか!?)


 アローヒが、ルービッ●キューブのような匣型の魔法具をガチャガチャしている。

 アローヒのスキルで

ジャックフロストの動きを封じたようだ。


アローヒ「もう逃げられないよ。」


ジャック「またか!話してる途中に!!

     解放してやる!!目覚めよ!アマツ」


こまちゅ「はぁ。もうよい。」


 アカマルはタバコのようなモノに火を付け、

一仕事を終えたという感じの

雰囲気を醸し出している。


 檻の中のジャックフロストが炎に包まれ消えた。

 ヌルはスキル『氷操術S級』を手に入れた。


レイカ「やっぱりね〜。


    みんな、メインディッシュだよ!

    本気でやらないと死んじゃうぞ〜!」


 レイカが皆を鼓舞する。

レイカは、ジャックフロストの狙いを

予想していたようだ。


「終わりだ」

「そんな……。命令通りにしたのに。」


 スカディたちが、膝を落とす。

 或いは地面に手をつく物も。

 絶望しているようだ。


「ホアアアアアアアアアアア!!」


 耳をつんざくような轟音と共に、

大きな鳥が空に羽ばたいた。


 その姿は、まるでフクロウのようであった。


 首の周りには浮き輪のようなチューブがあり、

中には液体が流れているようだ。


 羽毛はモフモフフワフワで金色に輝く。

 羽ばたきはフクロウのように無音だ。

 銀竜のようにメタリックだ。

 鋭いクチバシと鋭利な爪がある。

 


 こまちゅが溜息をつきながら、

頬杖をつき面倒そうに言い放つ。


こまちゅ「……はぁ。


     やはり起こされたか。

     天空竜『アマツミカボシ』


     めんどくさい。」


レイカ「何が『めんどくさい』よ。

    心の中は闘志で大炎上中でしょ!

    この時のために

    歩けなくなるくらい、

    魔力を溜めてたんでしょ。


    やっちゃうよ〜!!」


 レイカがシャドーボクシングをしている。


 天空竜がパチパチと電気を帯びる。

 首の周りの液体がポコポコと泡立つ。


ヌル(さっきの雪だるまが封印を解いた!?

  喋るだけじゃなく、スキルまで持っている

  ゴーレム。明らかに今までと違う!!


  てか、そんな考察をしている場合じゃない!

  ヤバい攻撃が来る!!)











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