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第3話 始まり3

 そして俺は背後を振り返る。実は先ほどからそちらに何者かの気配を感じておった。ただ、それは殺気混じりのものであったので、そのぬしを確認するのが億劫であったのだ。


 恐らく外に出る戸であろう、その前にその者はおった。誰も出さぬ、あるいは入れぬと立ちはだかっておるのか、それとも、たまたまなのか、そのポジション取りの真意は現状不明である。


 薄明かりを鈍く照り返す鎧兜よろいかぶとに全身を包んでおった。こちらにも見覚えがあった。女騎士である。ただ、表情は落ち着いたものであり、俺はほっとする。殺気と勘違いしたのは、この者の並外れた体躯から来る威圧感のゆえであろう。顔立ちはりりしく、男性とみまがうほど。


 女性と分かるのは、兜の下から出て肩まで垂れる赤髪、そして何より豊満な胸のゆえ。


 これで見覚えのあるゲームキャラが2体。そして俺自身についていえば、鏡が無いので顔は分からぬが、まとっているものから類推するなら、こいつらと色モノ枠をなす武闘家であろう。他にも何体かいたはずだが、来ておらぬのか、違う場所に出たのか。


 まあ、それはいい。なるほど。俺が転生したゲームが分かった。三国志のシミュレーション・ゲームだ。そんなはずないだろうとの突っ込みが入りそうだが、言ったろう。色モノ枠と。おフザケ枠と言ってもいい。


 確かそのゲームの2周年の期間限定であった。同じ会社の出す様々なゲームから選抜されて造られた軍団だ。各々には武将としてのステータスまで与えられておった。


 ずいぶんと風変わりなというか珍妙なというか、そんな境遇に転生させられたものである。あのジジイ、やりやがったなとなりそうなものだが。俺の三国志好きが招き寄せた必然の転生先とも想える。


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