第2話 始まり2
俺が転生した先。何かの建物の中らしい。ただ、ずいぶんとおんぼろで、天井や壁がところどころ壊れている。そこから差し込む陽の光が唯一の光源である。とはいえ、何とか見える。
そんな中で分かること。まず、俺が着ているのは、水着か下着だ。そして、恐ろしく布面積が少ない。要は半チチ、半ケツがはみだしている水着だ。悪い予感がする。一端、心を落ち着け、周りを見回す。
倉庫か物置きなのだろうか? 壁際には棚が設えられており、空いているところがないほどに物が入れてある。床にも物が雑多に置いてある。空きスペースは、最低限の通り道くらい。俺が目覚めたのも立つのも、まさに物と物の間。
部屋の隅には業務用であろうか、大きめの壺が並ぶ。そこで、ふと目が止まる。こちらを見ておるどんぐり眼と目があったのだ。そして、その頭上にはケモミミが。更には、体には斑点が見えた。豹か、となりそうなものだが、こちらに向けられた顔は人のもの、更にいえば少女のものだった。とすれば、身につけるのは着ぐるみか。毛皮と想わぬのに理由がない訳では無い。見覚えがあった。悪い予感が更につのる。
その手のひらの上にも、こちらを見つめるものが。ネズミである。挨拶する如く、チュウと鳴く。へへっ、どんなもんだい、私の手なずけ振りはとばかりに、少女がぺろりと舌を出す。やはり、こいつはあのテイマーだ。確か可愛らしい名前があったが、憶えていない。とりあえず、ペロと呼ぶことにする。




