第十七話
更新が遅れて申し訳ありません。
「それより姉さん、聞きたいことがあるのですが······よろしいでしょうか?」
「うん、良いよ。」
恐らく転移者達の事だろうと思うので、聞くことにした。
「すみません。
ボクが出ている間、イザーク殿と宮廷魔術師達が無断で召喚魔法を行ったと仰せられたんですが、本当でしょうか?」
ああ、それか。
「うん、本当だよ。」
「ああ、なるほどそうでしたか。
姉さんが王国に偵察に行っている間、何かしら企んで居たので注意したのですが······甘過ぎましたかね?」
注意はしていたのか······確かに甘い気がするね。
「うーん、確かにね。」
「やはりですか?」
「そうね。」
そんなやり取りをしながら話し合っていると、エミリーが何か思い出したようでこんなことを聞いてきた。
「質問があるんですが、よろしいですね?
話には聞いていますがアイリス殿を婚約者にするとかしないとかで馬鹿みたいな事をしたみたいですけど······本気ですか?」
とジト目で見ながら聞いてきたためどうやって言い返そうか悩んでいるとエミリーはニヤリと笑いながら話を変えた。
「図星ですか。
まあ良いでしょう······では、次の質問です。存じて居ますがイザーク達が姉さんにとんでもなくてロクでもないお仕置きをされたと聞いたのですが、これも事実ですか?」
ああ、不味いなあ。
それは事実ですよ。
するとエミリーが何か納得したような表情でこう告げた。
「それも図星ですか。
では、最後の質問です。
青の勇者との決闘を行ったようですけどこれは事実ですね?」
「うん、事実です······。」
「はい、よく解りました。
さて、父上に挨拶をしに行きますよ。」
そうして、お父様に挨拶をしに行った。




