その頃の勇者達は2
勇者側で短いです。
アイラが眠ったあと、その頃の王国は?
「勇者よ、隣国にあるアズガルド帝国に行ってもらいたい。」
突然、勇者達を国王ルヴィクに呼ばれ、何事かと思い、謁見の間にハーレムメンバーを連れて、国王がアズガルド帝国に行って欲しいと頼み込んでいた。
「王様、アズガルド帝国って何ですか?」
カズマはアズガルド帝国とは何なのかと質問した。
「よくぞ聞いた。
アズガルド帝国は我が国にとって最も固い同盟関係を結んでいる国だ。
あの国は無法地帯が多いが立派な国じゃ。
特に······」
すると国王は口角を上げ、それを察したのかカズマもニヤリと笑った。
「特にあの帝国の皇族には皇女二人しかおらぬしな。」
それを聞いたカズマは気味が悪い程の笑みを浮かべた。
「なるほど、それと、その皇女二人とは誰ですか?」
そう質問した時にエルザ王女が答えた。
「皇女アイラと皇女エミリーですわ。カズマ様、あの二人はまだ幼いですが、実績は凄く、民の事を1から考えて居る素晴らしき皇女ですわ。」
と微笑みながら答えた。
しかし、エルザ王女の心の中はこうなっている。
(次、会った時は必ずお前を破滅させてやるわ。
アイラ!)
と表面上では微笑んでいるのに対して裏では激しく、アイラ皇女の事を酷く嫌っていた。
年下の癖に生意気だ!と心の中ではアイラ皇女を見下しており、次会った時はどのように絶望させるかと下種な事を考えていた。
それを聞いたカズマは更に気持ち悪いほどの笑みを浮かべ、アイラ皇女とエミリー皇女を第四と第五の婚約者にしようと企んだ。
(ヒヒヒ、アイラ皇女とエミリー皇女か······次はその子達をハーレムメンバーに居れてやるぜ!)
と内心で笑いながらアイラ皇女とエミリー皇女を奪う計画を心の中でした。
「解りましたよ。
では、明日行ってくるよ。」
「頼んだぞ勇者達よ」
そうして、勇者達は帝国に行くことになったのであった。
しかし、彼らは知らなかった。
アズガルド帝国で勇者召喚を行って居ることと、とっくに帝国で勇者カズマがアインもといアイラ皇女を追放したことが広まっていることを知らなかった。
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