第十一話
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ちなみにアイラ達がいる場所ですが、城の会議室に居ます。
あの馬鹿勇者がこの人達のクラスメイトだと!?
嘘だろ!? いや待て、一回冷静になるんだ私···
良しこれで落ち着いた。
まさか、あの馬鹿勇者がこの転移者達のクラスメイトだということを知らなかったからだ。
それは知らなかったし、それは驚く···だが、あの馬鹿勇者がどういう人物か分かるかもしれない。
「知っているのですね?」
「はい、彼は5ヶ月前に行方不明になった子です。」
この女教師なら信用して良いのかも知れない。
5ヶ月前か、なるほど···それはあの元幼馴染(知り合い)が剣聖と賢者になった後の話だな。
まさかあの時かなり驚いたよ。 いきなりあの馬鹿勇者と王国の奴らが村に来てあの二人を連れていこうとしてたから慌ててしまったよ。
その時、私はもしかしたら偵察が楽になるのでは? と思い私は王国の奴らに
勿論、私は剣士の職業にしていたから騎士団長達とあの馬鹿勇者が私を気に入ったのか知らんがそのままオズワルド王国に向かって勇者パーティー加入してしまったが私としては、あの時によし、これで王国を偵察出来るぞ! と内心喜んでいたからな。 それはそれで良かったと思ったよ。
だが、あのオズワルド王国の第一王女はかなり苦手だったな。(むしろ第三王女の方が好みだった。)
しかし、第一王女エルザはそれなりに私の好みだったのだけど性格がなんか···かなり悪くてね、私としては嫌いなのだよ。見た目に騙されては駄目だね。
では、話を戻すがあの馬鹿勇者の事だな。
あの馬鹿勇者が今何処に居るのか話さなければならないか。
そして私は、思っていることを口に出した。
「それでしたら隣の国のオズワルド王国に居ます。」
私がそう言うと女教師は目を見開いて「それは本当ですか!?」と驚きながら答えを返してきた。
「ええ、本当のことです。
といっても私はあの国にもう二度と入りたくはないですけどね。」
もちろん、これは嘘である。
本当はあの国に戻って亜人達を救いたいと内心で思っている。
おそらく、今あそこに行っても 帝国の皇女が来た! とか言われそうな気がするし、例えまた性転換の魔法を使ってまたあの国に入国すると「何しに来やがった! このクソ野郎!」とか「あなたは最低な男よ!」などと言われそうだからあまり王国に行きたくないのだが、もしかすると戦争に発展する可能性がある。
私がそう考えていると女教師が王国について聞いてきた。
「あの、そのオズワルド王国という場所に和真くんが居るのですか? もし居るなら連れていってください! お願いします!」
連れていけだと!? しかも土下座をして!? 流石にやめておいた方が良いかもしれないが私はあの国に追放処分されているから連れていけない。
なら、取るべき行動は···一旦この女教師を落ち着かせて事情を話す必要がある。
「残念ながら無理です。確かにあの国には馬k ···すみません、勇者カズマは居ます。
しかし、お恥ずかしながら私はあの国と勇者カズマに無実の罪を擦り付けられて追放された身です。
なので私はあの国の行き方しか教えられませんし、例え教えたとしても危険がかなりあります。それでも行きますか?」
私がそう言うと女教師は目に涙を浮かべて座り込んでしまった。
涙を流して座り込んでいる女教師を見て私は心の中で"ごめんなさい"と懺悔した。冷たいかもしれないが私はあいつが嫌いなんだ。
すると私が女教師に言った言葉に反応したコウキがテーブルを叩き他の転移者達と従者、アイリスちゃん、女教師がビクッとなって彼の方に視線を向けた。
勿論、私もびっくりしてコウキに視線を向けるとそれを確認したコウキは表情を怒りに染まって私に「それは言い過ぎじゃないか?」とまたしても私を責めてきた。
もう私は良いかもしれないから彼の言い分も聴いておこう。
「確かに私は彼女に冷たいことを言いましたわ。
ですが、それは仕方がない事なのです。」
「仕方がない事だと? ふざけるなよ···! 」
するとコウキは私の胸ぐらを掴み、それを見たシモンズが隠し持っていたナイフを取り出し、コウキに攻撃しようとしていたが私がシモンズに"やめてあげて"と念話を送り、それを感じ取ったシモンズはナイフをしまった。ああ、見られなくって良かった。
しかし、問題はここからだな。コウキはどういう行動に出るのか見極めなきゃいけないな。
まずは何故こういうことをするのか聞かなければいけないかもな。
そして私は口を開き考えていることをそのまま言った。
「私の胸ぐらを掴んでどうするつもりですか? 私を殴るのですか? もし殴るのでしたら私はそれで構いません。しかし、私が許しても他の方達は許さないと思いますが···それでよろしいのですか?」
私がそう言うとコウキは左右に首を振り、私が言っていること全てを否定した。
「違う! お前がやっていることは誘拐と変わらないじゃないか! イザークさん達と九郎達だって何もしてないのにお前は···!」
だからそれは自業自得だよ。
イザーク達はお父様の許可なく勝手に召喚したし、あなたの友人? は私に殴り掛かってきたり、さらにはナイフを取り出して私を殺そうとしていたからね。アレも自作自演とでも言いたいのか? ふざけないでよ。
「それはその人達の過ちです。
要は自業自得です。
そもそもあなたの中ではあの愚か者達の事が無実とでも言うつもりですか?」
「ああ! 絶対にイザークさん達と九郎達は無罪に決まっている! それと和真が罪を擦り付けるわけないだろ!」
はい? この人、イマナンテイッタノ?
私が無実の罪で冤罪を擦り付けられたのは本当の事なんだけど? もういい、反撃開始だ。
そして切れた私は、コウキに威圧を掛けてこう呟いた。
「あまり使いたくはなかったのだけれど···この際仕方がない。」
そして、空間魔法で水晶玉を取り出して詠唱を唱えた。
『映しみの記憶』
するとこの水晶玉から何かが映りだし、大きい画面が出てきて馬鹿勇者の姿と性転換した私が映りだし、転移者達が驚愕した。
中には、凄いと言いながら見つめている者や俺、夢でも見ているのかな? と言いながら頬をつねって現実に起きていることなのか確認する者も居た。
大丈夫、全て本当だから。
では、このコウキという奴はどのような反応を見せているのかというと表情がポカーンという感じになっており固まっていた。
それを見た私は表情をニッコリと微笑みながら転移者達に言った。
「では、見せますね。
これが勇者カズマが私を罪を擦り付けたところです。あっちなみに映像に加えて音声も付いておりますのでちゃんと観ててくださいね?」
すると映し出されたあの馬鹿勇者が"悪いがテメーを追放させてもらうぜ!"と勝ち誇った表情が映し出されていた。
それを観ていた一部の転移者達は疑問に思ったことがあったのか私にすぐに聞いてきた。
「あの、アイラ皇女様···皇女様の姿が見当たらないのですが···何処にいらっしゃるのでしょうか?」
ああ、なるほど···それならすぐに答えられるよ。確かに良く観たら私の姿が見当たらないから分かりにくいよね。
そして私は「それでしたらあの黒い髪の男の子になっておりますよ」と答えると彼らは「ええええええ!? では、どうやって男の子になったんですか!?」と驚いて大声を出しながらも次の質問をしに来た。
「それは私が性転換の魔法を使ったからですよ。」
と答えると一部の転移者達、特に女子は眼を輝かせながら「凄いなあ」と呟いていた。
しかし、それを納得できない者も居た。それは勿論の事、ご都合主義者のコウキだ。
「いや、待てよ! まだ、あの男子がアイラだという事が納得できない。
おそらくあの男子はアイラの皇女としての権力を使って無理矢理従わせているだけかもしれない。」
そこまで言うか? 何故そこまで言う? この映像に映っているのは全て真実だぞ? ちなみにこの魔法は偵察で第三者(衛兵)からの記憶から取り出したものだぞ?
「何故、そう言いきれるんですか?」
「それはお前があの男の子の事を脅したからなんだろ?」
何この人? 馬鹿差で言うならあの馬鹿勇者よりも凄いぞ? なんか疲れてきたからこいつの事は無視して、女教師の名前でも聴いておくかな? あっ! それと本当に総理大臣という人が王みたいな人なのか確かめてみよう。こいつより女教師の方が信用できるからね。
そして私は、コウキを無視して女教師の方へと歩き、彼女の名前を聴いてみた。
しかし、コウキは納得できないのかわからないが次なんか言いそうだからコウキだけに威圧を掛けて動かなくした。
では、名前を聴くとしましょうか。
「あの、すみませんが貴女のお名前を教えてくださいませんか?」
すると女教師が「分かりました、その前に一つだけ教えてください。」と少し泣きそうな表情をしながら聞いてきた。それを聴いた私は「何ですか?」と優しく聴いてみると女教師は「和真くんは、こんなことを···本当に···したのですか?」と質問してきた。
まあ、確かに疑われるところはあるのかもしれないし、泣きたくなるのも無理はない。
だが、残念ながら事実だ。
「はい、嘘でもありません。
全て真実です。」
と言うと彼女は涙が出て泣き出してしまった。
まさか、自分の教え子がこんなことをするなんて思いもしなかったのだろう。
そして、しばらく時間が経つと泣き止み、私に話し掛けてきて謝ってきた。
「すみません、取り乱しました。」
「いえいえ、大丈夫です。
もう少し落ち着いたら話し掛けてきてください。」
そう言うと彼女は「分かりました。」と返事を返して近くにある椅子に座らせた。
···それよりも、何故さっきから隠れているのだろうか? 家のお母様は? まさか、状況を楽しんでいらっしゃる? 後帰ってきているのなら声くらい掛けてくれれば良いのに何故しないのだろう? それより妹はどうした? それは後から聴くとしてまずは、声をかけて呼んでおこうかしら?
そして私は、会議室の扉越しに居る母親に声を掛けた。
「それといい加減に出てきてくださいませんか? お母様?」
すると出てきたのは私と同じく、綺麗なプラチナブロンドの美女が出てきた。眼とかは少しおっとりしているが私や他の人達から見ても美女であるだろう。しかしな、美女というより···
「あら~、もう見つかってしまったの? 流石、私の娘ね!」
「「「「「ええええええええええええ!?」」」」」
そう、美女というよりこの場に居る殆んどの人達は勘違いするだろう。
なんたって見た目が私達とあまり年齢が変わらない美少女だったからだ。
転移者達が居た日本は2018年の現代をイメージしています。
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