第十話
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「アイラ様、お帰りなさいまs···ってえええええええええ!? アイラ様!? その人達は何者なのでしょうか!?」
門番が私達が帰ってくる事に気付き頭を下げようとした時、私の後ろにいる転移者達に驚き間抜けな声を出していた。
いや、本当にすみませんね。 イザーク達達の野郎共が勇者召喚という変な事をしたから···本当にごめん、名も知らぬ門番よ。
「ああ、ごめんなさい。
そして、ただいま···この人達はイザーク殿達に呼び出された被害者達です。
この事はお父様に話すつもりです。
門を開けてくれませんか?」
私が謝罪と後ろにいる転移者達(一部を除く)の事を伝え、それを理解した門番は「分かりました。」と返事をして、門を開くためのレバーのところに行き、レバーを引いた。
すると門が大きな音を立てながら開いた。
それを見ていた一部の転移者達が「すげぇ」と自然的に呟いていた。
そして、門番は「どうぞ」と答え、私は門番にお礼をして転移者達に声を掛け、城の中へと入った。
城の中へと入った時に私は転移者達に大事な事を伝えた。
伝えようとしたその時に女教師が目を覚まし、「ここはどこ!?」とパニックになったが彼女の生徒達が理由を話して落ち着かせた。
私からも申し訳ありませんと謝罪をして、今まで起こった事と今の状況を話すと少しずつ落ち着き、女教師からは「申し訳ありません。」と少し困惑しながらも謝っていた。
それを見た私は慌てて謝罪しようとすると、こちらこそウチの馬鹿な宮廷魔術師が申し訳ありません! とエイル様が必死に頭を下げて謝罪していた。
そして、慌てた私は「エイル様!?」と叫び、それに反応したエイル様は返事を返して、転移者達に謝罪した。
「すみません、元々わたくしがイザーク達の企みを阻止できなかった事が何よりわたくしが見てなかったせいであなた方を巻き込んでしまって本当に申し訳ありません!!」
それでもエイル様は転移者達に必死に謝っていた。
エイル様は自身のせいでこんなことになったことを申し訳なく思っていて彼女の眼から涙を浮かべ、頭を地面につけ必死に謝罪していた。 本来の冷静な彼女ではありえない行動だった。
それを見ていた、私やアイリスちゃん、シモンズ、アンナは呆然してしまった。
「いえいえ、良いんです! 私も混乱してしまっただけなんです! こちらこそ申し訳ありません!」
また、必死に謝罪しているエイル様を見た女教師もエイル様と同じく必死に謝っていた。その転移者である女教師の後ろにいた彼女の生徒達は暖かい眼で見ていた。
だが、ここで空気を読まない奴が一人いた。
「先生は誰にでも優しいですね。
でも、アイラは俺たちを誘拐したんだ。
話し合う必要がある!」
またお前か、コウキ···周りが空気読めよとかこのタイミングで普通言うか? などそういう声が聞こえるだろ。
しかも何故? 私のせいにするのかしら? 本当のクソ野郎なのかしら? まあ、確かにこいつとは話し合った方が良いだろう。
そして私は、コウキとやらの転移者に反論した。
「あなたは、エイル様が必死に謝罪していたのが見えなかったのですか? そもそもなんで私があなた達を誘拐したと言うのです? なかなか良いご都合主義ですね。
楽しいのですか? 人を貶めることをそんなに楽しいのですか?」
するとコウキは私に対して敵意を剥き出しにして責めてきた。
「は? それはお前が呼び出したことだろう? それとも何? 謝ったくらいで俺が許せるとでも? ふんっ、馬鹿だな···たかが九郎達とイザーさん達をお仕置きできたからって良い気になるなよ?」
こいつ···あの馬鹿勇者よりもクズだな。
いや、あいつ程ではないのかもしれないがどうしようもない。 ほら、アイリスちゃん達が怒りそうじゃない。
だが、もうあの人が来るまで耐えるしかない。
とりあえず私は、アイリスちゃん達にアイコンタクトを取り落ち着かせた。
さて、反論と行くか。
「それはこちらの台詞ですわ。
あなたの国に私達のような皇族は居るのでしょうか? それとお仕置きの件ですが別に良い気になってはいませんよ?」
私は反論してあの人が来るまで何とか時間稼ぎをした。
しかし、それを知らないご都合主義者はこちらを見下して「それがどうした? ああ、偉い人なら居るぞ? 例えば総理大臣とかな。」と返事を返してきた。
総理大臣か···その人がニホンという国の王と言ったところか。
「なるほど、総理大臣ですか···その方があなたの国に居る王ですか。」
「ああ、そういう感じだ。
お前には何にも分からないと思うが、誘拐したことは許されたことではないぞ!」
かなりタフだな、この人···もしかするとあの馬鹿勇者と関係があるのかもしれない。
聞いてみるか。
「あなたに問いたい事があります。」
私がそう言うとコウキは「何だ?」とこちらを睨み付けて、聞いてきた。
「ゴトウカズマという名の男の事を知っていますか?」
私がそう答えると彼は驚愕の表情へと変わった。
周りの生徒とその生徒達の女教師も驚愕の表情へと変わっていた。
やはり知り合いなのだろうか?
すると女教師が私の前に出てきて聞いてきた。
「和真くんの事を知っているのですか?」
何? やっぱり知り合いなのだろう···聞かないと駄目らしいわね。
「知っているのですか? 彼の事を···」
「はい、知っています···彼は私の――――――――」
そしてその後、私は衝撃の事実を知ることになった。
あの馬鹿勇者はこの人達の···。
「和真くんは行方不明になった私の生徒なんです。」
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