エンディング
今日は2話投稿。
読んでない方は13話からを推奨
思いが通じて、翌日。
「おれはお前のこと信じてるから」
「ありがとう。ところでなんでそんなに距離があるわけ?」
二人の距離は約五メートル。おかしい。思いが通じあった翌日の甘さがない。
「大丈夫。絶対お前の無罪は証明するから。そうじゃなくても、じいさんになってもお前を待ってるから」
キサラギの言葉は早口で、なんだか急いでるように感じた。
「なんで、今そんな話題?」
不思議に感じて、尋ねると答えはすぐにわかった。
「いたぞ。咎人だ!」
「捕縛するぞ!」
遠く後ろから声が聞こえた。振り替えると、憲兵らしき二人組が追ってきている。
「へ?」
「大丈夫、大丈夫! またいつか絶対会おうな!」
「えぇー! 見捨てんの!? 人でなしぃー!」
キサラギの姿あっという間に消え、ロアは顔を強ばらせた。
やがて捕縛された咎人は号泣しており、『仲間に見捨てられた』と憲兵に泣きついていた。それを見た憲兵はさすがに同情せざるを得なかったという……。
完
これで一応完結。
暇があれば、続編描きたいです。
このあと、キサラギはきっとロアの冤罪を証明するために、奔走するでしょう。
匿ったという事実があれば、罪にされますから。
けど、釈放されたらきっとロアの激怒から始まるでしょう。




