第二十八話 イゾラ州での、最後の戦い
ルイス「…ってえ…」
ルイス「っ!!」
ルイス「ロッド!!」
ルーラ「…っ!!」
ルイス「…くそ!!!」
ルーラ「兵長…ロッドは…」
ルイス「…奴らの巨人化の爆発に巻き込まれて即死だ」
ルーラ「…うそ…でしょ」
世界は時として残酷だ
時として微笑み、時として突き放し、時として睨み、時として殺す
世界はそのループである
勝利の女神は、どちらに微笑むか分からない
ただ、願い、戦うのみ
それが、人類に残された物であるという事は
その場にいる総勢数百の兵が分かっていた事である
ガキン
シュゥゥゥ
???「よう、楽しそうにしてんなぁ」
ルイス「何故だ…!?」
ルイス「何故お前がここにいる!!!」
ダァン
カイル「…緊急事態の信号弾…!」
カイル「総員!ルイスの元へ援護を…」
キィィィィィィィン
ドォォォォォォォン
カイル「っ!?」
???「良い宴の舞台じゃ~ん?」
カイル「…フレイズ族…!!」
フレイズ族1「おうおう怖いねぇ」
カイル「…すでに囲まれていたという事か…!!」
そのころ
ライズ「…っ!!」
ライズ「レイン!!緊急事態よ!!」」
─…何
ライズ「フレイズ族が乗り込んできた!!」
─!?
ライズ「急いで援護に!!」
─でも…ライズは…
ライズ「貴方は何のためにここにいるの!!」
ライズ「私は良いから!!早く!!」
─…っ
シュゥゥゥ…
ガキン
シュゥゥゥ
レイン「ロッドは…!」
ルイス「…死んだ」
レイン「っ!!」
─この世は残酷なんだ、レイン
あぁ…あぁぁぁ…
─あいつらを殺せ
あぁぁぁぁぁぁ…!!
キィィィィィィィィィィィィィィィン
ドォォォォォォォォォォォォォォォン
─ウォォォォォォ!!!!
ルイス「何っ!?」
イザベル巨人「…何なんだ…あれは…」
アリー巨人「…あんなの…見たことなんて…」
─ウガァァァァァァァ!!!
グシャァ
アリー「…っ!!」
アリー「…いやっ…やめて…!!」
アリー「ごめんなさい…!!パパ…ママ…!!」
アリー「いや…いやぁぁ…!!!!」
グシャッ
イザベル巨人「アリー!!」
ウガァァァァァァァ…!!!
イザベル「…くそっ!!」
シュゥゥゥ
ガキン
シュゥゥゥ
イザベル(逃げるしかない…!!じゃないと…死ぬ…!!)
ルイス「…逃げやがった…」
ギロリッ
フレイズ族1「ひっ…!?な、なんだあの巨人は…!!」
カイル「…おびえている…?」
フレイズ族1「なっ!?」
ガシッ
フレイズ族3「いやっ!!死にたくな…!!」
グシャァ
─ウォォォォォォ!!!!
フレイズ族5「いやっ!!いやぁぁぁぁ!!」
グシャッ
フレイズ族2「死にたくない!!ごめんなさい…!!!!」
グチャッ
ライズ「レイン!!」
カイル「今だ!!この機会を逃すな!!」
─ウガァァァァァァァ…!!!
フレイズ族20「…俺…以外…全員死んだ…」
フレイズ族20「…これが…イゾラの…悪魔…」
フレイズ族20「…司令官も…先輩も…同期も…後輩も…誰も…いない…」
ガシッ
フレイズ族20「いやっ…!!いやだっ…!!!!やめろ…!!やめてくれ!!!」
フレイズ族20「俺にも家族が…いるんだ…!!!!たすけ…」
フレイズ族20「っ!」
フレイズ族20(…そうだ…こいつらにも…家族がいた…)
フレイズ族20(…俺らが…最初に壊したんだ…)
フレイズ族20(壁の外には…悪魔がいたんじゃない…全員同じ…人間だった…)
フレイズ族20(…それを…勝手に悪魔と呼んで…殺しまくった…)
フレイズ族20(その行いを…正当化してきた…)
フレイズ族20(…これじゃまるで…俺らが悪魔じゃねえか…)
グシャァ
ライズ「レイン!!私…!!私だよ…!!」
─っ
シュゥゥゥ…
レイン「…ライ…ズ…」
ライズ「…うん…うん…!!ここに…いるよ…!」
レイン「…良かった…良かった…!!」
ライズ「私たち…やった…!!イゾラ州…取れたよ…!!」
レイン「…うん…うん…!!」
ルイス「…ったく、うるせぇ」
カイル「たまにはいいじゃないか、ルイス」
ルイス「…あぁ、それもそうだな」
そうして、戦いは一度幕を閉じた
これは、人類初めての快挙であった
初めて人類は、自由への一歩を踏み出した
これから、幾度となく死に、幾度となく泣くだろう
だが、それが自由への道しるべとなる事に変わりはない
自由を求めし純白の白鳥たちよ、決意を胸に飛べ




