第二話 夢
いってらっしゃい…
─…ン!!…イン!レイン…!!
???「レイン!!」
レイン「!?」
???「大丈夫か?そんなぼ~っとして、具合でも悪ぃか?」
レイン「…あれ…ここは…どこだ…」
レイン「…っってぇ…頭がズキズキする…」
ライト「覚えてねえのかよ、さっきまで買い物一緒に来てたろ」
レイン「…さっきまで…戦ってなかったか…?」
ライト「また?最近よく見てるよなその夢」
レイン「…まあな」
ライト「…なんでお前…その頬の傷…」
レイン「…え?」
─XXXXXXXXXXXXXXXX
レイン「…まただ…」
レイン「…破壊…滅亡…再生…?」
ライト「なんか、ずっと物騒な事言ってるけどさぁ」
ライト「それなんなんだよ」
レイン「分からねえよ…」
コンッ…
レイン「…これは…墓…?」
ライト「あぁ、これか」
ライト「なんか前からあるんだよな」
ライト「まあ多分大昔に亡くなった英雄のだろうな」
レイン「…英雄…か…」
レイン「…この隣の土の山は…?」
ライト「さあな」
ライト「まあ、その英雄の同僚がそこに鳩とかその英雄が好きだった動物の亡骸でも埋葬したんだろ」
バサッ
レイン「…アオ…バト…?」
ライト「…そういやお前、アオバト好きだったよなぁ」
レイン「あぁ」
レイン「美しい色、そしてそのどこまでも自由に飛んでいける羽…うらやましいよ」
レイン「まあ、この世界じゃあ自由に飛べねえけどな」
レイン「鳥かごみたいになっちまった…数年前までは…壁なんて存在しなかったのに…」
レイン「…この世界を…壊したい…」
ライト「へぇ~」
ライト「でも俺がなるならやっぱワシだな!かっけえし」
レイン「お前は相変わらずだな…」
ライト「…っと、もうお昼かぁ」
ライト「家戻ろうぜ」
レイン「…あぁ」
ザッ…ザッ…
ライト「そういや、最近また敵の基地偵察で13万人死んだらしいぜ」
レイン「またかよ…」
ライト「部隊の人数がどんどん減って大変らしい」
レイン「俺がなるなら憲兵一択だな…街の治安守ってるだけでいいし…」
ライト「でも対フレイズ族駆逐部隊も気にならね?」
レイン「いやなんでだよ…」
ライト「なんかかっけえじゃん?」
レイン「俺は嫌だわ…絶対死ぬじゃん…」
ライト「でもさ、なんか可愛い子とかいそうじゃね?」
レイン「可愛い子がいても、死んだら結局は全部なくなっちまうだろ…」
レイン「それよりかは生きれる選択肢を取るかな…」
ライト「甘いなレイン!!砂糖十キロより甘い!」
レイン「それは甘すぎだろ」
ライト「良いか?人類が明日を手に入れるには、それ相応のたi」
カランッ
ライト「…なんか転がったぞ?」
レイン「…これは…吊るされた人の銅像…?」
ライト「えぇ…趣味悪…」
レイン「…置いといた方がいいか…?」
ライト「いや、こういうのはだな」
レイン「うん」
ガシッ
ポイッ
ライト「おっし!」
パリィン
ライト「…あ」
レイン「何で投げ捨ててんだよ!!それに窓ガラス割れたって!」
ライト「にっげろ~!!」
レイン「あ!おいこら待て!」
ダッダッダッ…
ライト「ふぅ~、走った~」
レイン「おま…人のもの壊しておいて何してんだよ…」
レイン「お前の母ちゃんから人のもの壊したりしたときは謝れって言われたろ…」
ライト「母ちゃんの言う事は聞かなくていいんだよ」
レイン「いや聞けよ!!」
ザッ…ザッ…
ライト「…で、話戻すけど」
ライト「人類が明日を手に入れるには、それ相応の対価が必要なんだ」
レイン「話の脱線はひっきりなしです」
ライト「うるせぇ」
レイン「でもよくよく考えても犠牲者出しすぎだろ」
ライト「分かってないなぁ」
ライト「カプレカ数の解き方くらいわかってない」
レイン「分からなさすぎだろ俺…」
ライト「胸でっけえ女とかいたらどうだ!?」
レイン「同期の動機が不純すぎる…」
ライト「ぶはっ!お前ダジャレか!?おもろ!!」
レイン「うるせえ!」
ザッ…ザッ…
ライト「…でさ、話変わるんだけどさ
ライト「俺も最近変な夢見るんだよな」
レイン「どんな夢なんだよ」
ライト「なんか、おっきな木の下で女の人といるんだよ」
レイン「なんだそれ…」
ライト「…分からない、でも不思議と怖くないんだよな」
ライト「その女の人胸でけえし」
レイン「おい」
ライト「はい、すんません」
ザッ…ザッ…
ライト「おっ、美味そうな団子!」
レイン「また買い食いかよ…」
レイン「…あ、もう家だ」
ライト「もうここか、んじゃあな!」
レイン「おう、またな」
ガチャッ
ミルア「あら、おかえりなさい。おつかいはどうだった?」
レイン「魚屋のおばちゃんが魚くれた。サービスだって」
ミルア「あらあら、嬉しいわぁ」
レイン「…父ちゃんは」
ミルア「まだ寝てるわ」
ミルア「それよりも!ほら、ご飯にするから座って座って」
レイン「…後で食べる」
ミルア「あっ!こらレイン!待ちなさい!」
コツン…コツン…
レイン(…あの銅像は何なんだろ)
バタン
レイン「…もしかして…未来の俺…?」
レイン「…そんなわけないか」
レイン「…最近、あの変な声聞いてからおかしくなってるのかな」
─真相は、進んだ者にしか分からない
レイン「っ!?」
レイン「まただっ…!!」
レイン「どこにいるんだよ…!!出てきやがれ…!!」
レイン(なんだっ!一体誰なんだよ!)
─お前は、これからこの苦痛に耐えろ
バサッ
レイン(…俺は、どうしちまったんだ…)
─友達を置き去りにし、愛する人を置き去りにした
レイン「…置き去り…?愛する人…?何訳わかんねえ事…」
ミルア「レイン!ご飯よ!早く降りてきなさい!」
レイン「…母ちゃん」
ミルア「レイン?寝てるの~?」
レイン「ま、待ってて…!!今着替えてるから…!!」
─これは、お前の始めた戦争(物語)だろう
レイン(くそっ!俺は…俺の体は…どうしちまったんだよ…!)
次回 悪夢の予兆




