第二十話 知性を持った巨人
ロッド「…おい…あれ…」
サラ「…巨人が…三体…?」
─ウォォォォォォ!!!
この世には、巨人の種類が二つある
一つは、自我を失い、人間を襲い、食べる「脅威の巨人」
そしてもう一つは、自我を持ち、己の意思で活動できる「自我の巨人」
その中でも、自我の巨人は十体
その十体のうち、確認できるのは4体
不完全の巨人
体の一部が欠損し
その不気味な見た目から
代々戦争の抑止力として機能してきた
鋼鉄の巨人
継承者の精神力により肉体の欠損部分が多く出る
全身を鉄の数千倍の強度からなる鎧のようなもので護っている
そのため、最強の盾として言い伝えられている
硬質の巨人
継承者の精神力による肉体の欠損部分が多く出る
が、継承者は精神力の強い者から選ばれるため
あまり不気味な姿はしていない
その名の通り自在に硬質化できる事から
最強の槍として、鋼鉄の巨人と共に行動する
核の巨人
継承者の精神力による肉体の欠損はない
全身皮膚むき出し、首の骨やあばら骨が露出しているという不気味な見た目を持つ
巨人化時、最大街一つを吹き飛ばす程の力を持ち、熱風攻撃時最高温度は7000度を超える
その危険性から、厳重かつ慎重に扱われ、単独任務が多い
誰が保有するか、そしてそれをどう使うか
それは、継承者にしか分からない
ただ、それは扱い方次第で人類の盾となるか
人類への槍となるか
それは、分からない
─…イザ…ベル…
ライズ「…え?」
ロッド「…今…なんて…?」
サラ「…てか…喋…った…?」
ライズ「…それは本当なの?レイン」
─あの…顔…見た事…ある…それに…動き…も…
ライズ「…全部繋がったわ」
ロッド「…は…?レイン…?」
サラ「嘘ですよ…ね…?だって…レインはあの時…」
ライズ「…レインよ、この子は」
─…レイン…だ…よ…
ロッド「…生きてた…のか…?」
ライズ「…今は感動の再会してる場合じゃないでしょ!」
サラ「…でも…イザベル…とか…アリー…なら…」
─…全部…嘘だったのか…
ロッド「っ!」
ロッド「…そんなの…あんまりだぜ…イザベル…」
─おい!今日のメシは!
─イザベル、はしゃがないで
─…これ、あげる
ロッド「…あれも…これも…全部…」
サラ「…っ!!」
サラ「あの巨人…!あの日の…!!」
─っ
ライズ「…まさか、身近にこんな敵がいたなんて驚きだわ」
ロッド「…嘘だろ…じゃあ、あの爆発も…フレイズ族の侵略も…」
サラ「…アリーたちが…関わってる…の…?」
ロッド「…くそっ…!!」
スベラル「…ここで殺す」
ロッド「ま、待てよ…!!本当にその道しか解決方法はないのか…!!」
ライズ「ロッド、分かる?」
ライズ「この世界は残酷なの」
ライズ「私たちがたとえここで殺すのを拒んでも」
ライズ「誰かがやらなきゃ、意味がない」
スベラル「…たとえそれが同期だとしても」
ライズ「私たちはここに遊びに来たんじゃない」
ライズ「私たちは、ここに戦いに来た」
ライズ「もう兵舎でぬくぬく遊ぶ時間は終わった」
スベラル「…ここからは、本物の戦争」
スベラル「ただ遊んで殺されるのが」
スベラル「それが、この世界の理なら」
ライズ「私たちは、何度だって抗う」
ライズ「仲間一人生かし、何千万もの命が奪われるより」
ライズ「ここで、イザベルたちを殺す」
ライズ「それが、私たちの贖罪」
スベラル「…それが、この世に生まれた者が背負う罪」
次回 殺戮の始まり




