5 激闘
ゴブリンの陣営はゴブリンキングを倒して崩壊して新しい通路ができた。皆殺しにしなくても敵将を倒せばいいというアレンの言葉にマリエールは怒った。
5 激闘
ファイアボールやファイアランスは防護柵を焼いた。ゴブリン達の弓矢は途切れがちだ。アレンとマリエールは防護柵を越えてゴブリン達の敵陣に乗り込んだ。敵将はゴブリンキングのようだ。マリエールはゴブリンキングの眉間に貫通魔法を当てた。ゴブリンキングは消えて新しい通路が開いた。アレンが、
「皆殺しにしなくても敵将を倒せばいいみたいだな。」
アレンのいい方にマリエールはカチンときた。
「何よそのいい方。まるでオーガを皆殺しした私が悪いみたいじゃない。あの時はそんなルールがあるなんて知るわけないじゃない。」
アレンは素直に謝った。
新しい通路を進むとアンデッドの群れが通路を塞いでいる。アレンは、
「アンデッドには神聖魔法しか効かないからね。ホーリーライトかターンアンデッドだ。」
2人はアンデッドに向かって神聖魔法を唱え続けた。
「ホーリーライト」
「ターンアンデッド」
敵将は見付からない。皆殺しにするしかないようだ。
新しい通路が開いた。2人はそちらに進んだ。マリエールは、
「アンデッドは独特な匂いがして嫌ね。匂いが移った気がするわ。」
アレンも賛同した。新しい通路を進むと終点が見えた。新しいダンジョンの入口の扉を開いて中に入って閉めた。開けたら閉めるだ。2人は転移陣を登録した。アレンは説明をした。
「これで一旦戻ることにするけど注意点が色々ある。一つはこのままダンジョン探索を進めるためアンドロイドを残すこと。一人一体づつ二体。それから戻ってからだけど冒険者になってドロップアイテムなどを換金するアンドロイド二体必要だと思う。後今から入れ替わるわけだけど気付かれないように清潔にしておく必要がある。」
最後が難関だ。アイテムボックスの亜空間で水は使えるが清潔になるのは難しい。いっそ女巨人に事情を説明するべきかとも思うがそれも嫌だ。精々丁寧に洗うことだ。
入れ替わりは問題なく行えた。女巨人は何やら不審気にマリエールを見たが何時ものことだ。新しいダンジョンに残したアンドロイドは順調にダンジョン探索に励んでいる。こちらに来て出したアンドロイドは変幻自在の魔法で成人を迎えた容姿になり冒険者登録してダンジョンに挑み換金もしている。一応全て順調だ。不安要素は女巨人だ。アンドロイドとマリエールの違いに感ずいているようだ。
「マリエール様、また随分とお転婆になりましたわね。一時はいいとこのお嬢様みたいでしたのに。これでどこぞの国の王妃様になるなんて聞いて呆れるというもんですわ。」
いいたい放題だわ。無礼討ちにしようかしら。
「いいたい放題よ。天下の公爵令嬢マリエールになんたる無礼。ただでわ済ませないわ。この女巨人め。」
マリエールが大人しかったのはマリエールの生涯でアンドロイドだった時だけだろう。
「こんなマリエール様を将来国王となられる王子様に娶らせるとは国王陛下の目も曇っているのでしょうね。」
恐ろしや。国王陛下への批判までしている。
「今度国王陛下に会ったら、家の女巨人が国王陛下の目が曇っていると言ってたこと良く伝えておくわ。あなたの頭と胴が離ればなれになる日は遠くないでしょう。」
憎っくき女巨人の余命も長くない。
女巨人はマリエールとアンドロイドの違いに気付いた。いいとことのお嬢様みたいなマリエールがまたお転婆になった。




