22 考察
アレン王子とマリエールは魔王擬きの検証を起こった。結局あれは魔王ではなく魔術師が意図的に作り出したアンデッドということになった。
22 考察
マリエールはアレンに尋ねた。
「あれはいったい何だったのでしょうね。」
アレンは確信しているわけではないが、
「魔獣殲滅の魔法で消滅したところをみると、やはり魔王だったのではないだろうか。」
マリエールは、クエスチョンマークが頭に浮かんだ。
「アレン王子が言っているだけであれは魔獣殲滅の魔法ではなくただの魔法を付与した神聖魔法です。あれでしか死なないとしたらあの魔獣はアンデッドだと言うことです。」
アレン王子もどうでも良くなった。
「兵士の怨念が作り出したならアンデッドと言うことだろう。」
魔王に拘る必要は何処にもない。魔獣が騒ぎ出したのもただの偶然だったかも知れない。
それにしてもこのタイミングで第ニ王妃とアベル王子の死体が見付かったのもただの偶然とも思えない。何かを策した誰かの陰謀とは考えられないか。しかし狙いが判らない。この世界に魔王が存在するのか。マリエールが言うようにアンデッドと考えた方が理屈に合うのかも知れない。アレン王子は、
「アンドロイド達にこの土地を耕させよう防護柵ももう不要だ。東の国との橋を架けよう。我々は国王に報告だ。」
アンドロイドは作業、アレン王子とマリエールは王宮に向かった。
アレン王子は国王に魔王の件を報告した。国王が、
「50万人の兵士の怨念が生み出したアンデッドか。ありそうな話しではあるが術師が必要であろう。何の目的であの地で起こったのであろうか。」
国王は困惑している。
「東の国では一定数、死んだ兵士の家族が第ニ王妃やアベル王子を支援していたそうですね。第ニ王妃やアベル王子も我々を憎んでいたはずです。彼らを贄に50万人の兵士を呼び出せば強大なアンデッドが作り出されるでしょう。目的は我々の殺戮です。」
語られた内容があまりにも凄惨で国王は顔しかめた。気を取り戻した国王は、
「第ニ王妃とアベル王子が死んでいたことで東の国との話し合いが進展した。概ね予定通りに進んでいる。マリエールの進言したように賠償金はあまり取らないようにした金貨1000枚で妥結した。その中からお前達の報奨も与えよう。」
2人は承諾した。東の国の問題はこれで解決だ。後はダンジョンに邁進しよう。
アレン王子とマリエールは二度目の最下層に来ていた。別のダンジョンに通じる通路に入った。しばらく進むと魔獣がいた。今度はドラゴンだ。マリエールはアイスクルランス、アレンは貫通魔法で攻撃した。ドラゴンはブレスで反撃してきた。2人はさっと避ける。しばらく攻防があった。とどめは魔獣殲滅の魔法だ。ドラゴンは消え去った。
次はゴブリン軍団だ。この軍団にはオークもいる。知恵と力を備えたオークだ。オークは力がある槍を矢の代わりにして剛弓で放つ。掠れば重症確実だ。当たれば命はない。防御魔法もものともしないだろう。アレンとマリエールはアイスクルランスで対抗する。形勢はアレン達に不利だ。
「マリエール、魔獣殲滅の魔法だ。」
マリエールはさっと遠ざかり詠唱を始める。
「天にまします我らが父よ。願わくば我が望みを叶えたまえ。我が望みは目の前の軍勢を滅ぼす、火と水と土と風と光を付与した神聖魔法、魔獣殲滅の魔法を与えたまえ。ホーリーライト。」
軍勢は消え去った。
アレン王子達はダンジョンに戻った。最下層から他のダンジョンに渡る通路だ。ゴブリンの軍団にはオークがいる。




