表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/21

        1 ダンジョン発見

 香織は普通の高校3年生だった。震災で命を落とすまでは。階段で転げ落ちて死んだマリエールに転生した。

         1  ダンジョン発見


 香織は普通の高校生だった。高校3年生ともなると勉強ばかりで恋愛とか友情とかの感情が希薄になっていく。友人との会話も受験や成績のことばかりだ。あの日までは。学校が終わり塾が終わり疲れ切った身体を引きずるように帰宅途中であった。

「帰ったら英語と数学予習しなくっちゃ。」

と思っていた時であった。ぐらっと地面が揺れたと思ったらブロック塀が自分に倒れかかるのが判った。

 次に気付いたのはベットの中だ。大きな部屋で大きなベットで近くには巨大な人? がいた。3m位かなと呑気に考えた。

「お嬢様、気付かれましたか。階段から転げ落ちた時は肝が冷えました。大騒ぎだったのですよ。病院の先生にも来ていただいたり奥方様も大変心配されて。お嬢様3日も目を覚まされないままで-------------。」

香織とは別の記憶が蘇った。マリエール5歳。あら10歳も若がえったわ。これって転生! マリエールは、

「くだらないお喋りはいい加減にして。誰か呼んで来て。お腹が空いたわ。」

それから医者や母親が呼ばれたり食事を用意された。母親が泣いて鬱陶しかった。

 医者から3日間の静養を指示された。死んだこと以外別状はなかったが5歳児が階段から転げ落ちたならば妥当なのだろう。私は最初からいた女巨人に魔法の本を持って来るように指示した。巨人はぶつぶつ言いながら本を持って来た。別に彼女が巨人なのではない。私が縮んだのだ。

「本当にお嬢様こんな本が読めるのですか。」

などと巨人が失礼なことをいう。転生物で万能言語はお決まりなのだと思ったら読めなかった。

「こちらに来て声を出して読みなさい。」

幸いマリエールは読み書き計算は教育されているようだ。途中から判ってきたので自分で読もうと思ったが、

「ダンジョンでは下層に行くほど強いモンスターがおり、10層ごとに別のダンジョンに移れる入口がある。無数のダンジョンがありまだ詳細は判っていない。」

と言われ、転生社会の常識が崩れた。

「ダンジョンてそんなに沢山あるの。」

巨人は可哀想な子どもをみるように、

「そんなの常識です。だから洞穴を見付けても潜らないように言われるのですよ。魔獣が潜んでいるかも知れないのですからね。」

マリエールは、公爵の屋敷の敷地にある洞穴の記憶を探った。潜るなと言われると潜りたくなる。

 3日後、巨人の目を盗んで洞穴探険に出た。幾つかはただの洞穴だった。しかし、6回目の洞穴は奥が深かった。

「これは本当にダンジョンかも知れないわね。このまま進んでも大丈夫かしら。」

マリエールは解析鑑定した。凡そ全ての魔法があった。アイテムボックス、攻撃防御魔法、回復魔法-----------------。アイテムボックスには着替えや防具や剣や盾や槍があった。これは行けると思ったがそこでとどまる理性がマリエールにはあった。何しろいいとこの令嬢である。慎重にことを進めなければならない。

「あわてないあわてない。強いてはことを仕損じるだわ。万全を期す必要があると言うことね。」

マリエールはあくまでも慎重だった。

 万能言語があるはずなのに字が読めない。マリエールは読んでもらった。そしてこの世界にはダンジョンが繋がり合い無数にあることを知った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ