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Vパート

ブロロロロロロ


「じゃあ、”現金書留”にするか」

「はい!」

「……それと、偶然にもここには通常の書留もある。横で見てやるから対応しなよ」

「”2通”ですね」


”追跡郵便”の時にでも書けば良かったと思ったのだが、……。1軒に複数個の荷物が来るのは珍しくない。そこで”大口受入登録”というのがあり、複数の受入を纏めて完了できるやり方である。

これは”書留”にもできるんだが、2通や3通程度ではオススメしません。それから、”配達証明”や”本人限定”、”特別送達”、”代引き”では、”大口受入登録”はできない(できるけど、面倒です)ので、”簡易書留”と”通常書留”、”現金書留”、”国際書留”だけにしてください。


「纏めて入力したか?」

「纏めてしちゃいました」


完了時にとやかく言う事はないのだが、不在の時が”大口登録”は面倒なのだ。どの番号とどの不在票なのかを探すのが、ちょっと手間だからだ。それと、”再配達”の場合は先ほど書いた、”不在期間”がバラバラの場合、大口でやると保管期間も一括で出してしまうのだ。その時は大口登録を解除する手間もある。

よっぽどじゃなきゃ、作者はやらんよって話だ。3通なら個別にしてます。

新人の内は、そーいうことを言われずに、のびのびやった方が良いと思います。人の考えはそれぞれなので、押し付けはしません。引き出しだけを教えるのが時代に合ってるんですかね?


ピンポーン


「郵便局です。書留を届けに来ました」

「……………」



指導する先輩として、新人に”書留”を教えるのが実質、最後のチャンスである。新人の仕事ぶりを”直(じか)”で見れるのは最後……。

書留をちゃんと処理できるかなんて、見てないし、できて当たり前だと思ってます。

指導側からすれば、お客様への対応もこっちは見てます。こいつがちゃんとできているかどうか、……。目を離せば、テキトーな業務をやってる人もよく見かけます。それに怒らずにいるのは、お客様に怒られるのは大抵、お前だからな!

対面配達時。


「22-2滝野マンション402号室の塩生(しおのう)さんの書留となってます」


しっかりと住所確認、名前確認……よし。(フルネーム確認じゃねぇけど、良し!)

配達証をもらったら、住所を書いて、書留カバンを体の中央に持っていき、蓋を開けて、ケースに入れる。

そして、蓋を閉じて、書留カバンを横へ……。


「普通だな」

「はい」


通常の書留ならそれでいい。やり方はそれでいいのだ。

山口のそこの採点はOKである。


「今回は複数の書留だよな。配達証にはちゃんと二つ分の追跡番号が印字されているが、パッと見分かんねぇだろ?」


印字される長さは、複数登録されたモノの方が長いのだが、”現金書留”や”国際書留”と同じ長さです。(種類によって印字の長さが異なる)。数を数える場合、複数に纏めた配達証の数え忘れもあります。


「複数の場合はその数も、配達証に記入しておけ。書いてないだろ?もう1回取り出して、書いておけ」

「分かりました」


言われた通りに一度しまった配達証を取り出して、”2”と書いてから、配達証をケースに戻すのであった。


「……………」


悪魔の囁きであるが、今。森橋くんはあぶねぇ~事をやっている。

山口が見ているからそれは言わないでおく。考えて頂けると嬉しいです。

とはいえ、山口が言うように複数に纏めた書留は、配達証にその数を記入しましょう。


ブロロロロロロ


「次は”配達証明”に行こうかな。現在のと昔のとで違うんだが」


現在は緑の紙が書留につけられています。昔は白い紙がついており、そこに配達証を貼り付けるというやり方でした。


「”配達証明”ってのは、簡単に言えば、差出人に届きましたよってお報せするシステムなんだよ。配達証と一緒につけてあるハガキも持ち戻れよ(今は緑の紙にある受領印欄に署名か判子をもらう)」

「分かりました!」

「それと郵便の中身についても理解しておけ。”通常郵便”の返還処理にも役立つ」

「”配達証明”ってどのようなのが多いんです?」

「あんまり良いもんじゃねぇんだよな。”返済関係”、”法律事務所”……一番多いのは、警視庁交通課の”運転違反・事故”関係だな。罰金や講習受けろって関係」

「そ、そっすか……そりゃあ、もらいたくないですね(分かってるとはいえ)」


種類によって、こーいうのが多いって覚えておくと良いです。


「”配達証明”でサイン場合は、フルネームでもらえよ。差出人は誰が受け取ったのか、確認したいからな」

「分かりました!」

「だいたい、忘れるんだけどな(作者は)」

「はぁ、それでいいんです?」

「”配達証明”だったら可愛いもんだよ。受け取りたくねぇものって、お客様は乱暴な扱い、乱暴なサインをするんだよ」


というお話をお客様の前でやっていれば


「悪かったな!!交通違反しちまってよぉっ!!覚えておけよ、テメェ等」

「「すんませ~ん」」



ブロロロロロロ


「次は”代引”にしよう。こっからは扱いが特殊な奴だ(本当は、”特別送達”が先なんだけどなぁ……)」

「はい」

「”着払”も似たシステムだが、”代引”の方がマシだ」


携帯端末の話をするんだが、料金関係の場合は、配達画面からではなく料金収納と呼ばれる欄から行う。

システム関係のお話を詳しくできないから、行う場所が違うよぐらいの認識でいいです。(特に話すことないけど)

”代引”を配達をする前に、色々とやることがあるのですが


「まず、”代引”をやる場合は……”おつり”を用意しろ!」

「よ、用意がいいですね」

「局には”現金管理機”がある。これで1万円の”つり銭”を用意しろ!」


配達の話とは思えない事ですが、


「”代引”をやる時は、俺達はレジにもなる。なるべく、1000円8枚、500円2枚、100円8枚、50円玉2枚、10円玉8枚、5円玉2枚、1円玉10枚の1万円のセットにしておくように……用意しないで”代引”に突撃する奴いるから。そんで、1万円を出されて揉めてることもある」


”現金管理機”の扱いは、割愛させていただくが……。1万円を出されても、対応できるように”つり銭”を用意しましょう。時には配達員が自分の財布を使います。なので、1万円はなるたけ止めてくれ。”代引”はまだ許せるが、”着払”で1万円を使われると、一気につり銭が持ってかれるんで、次の料金関係に影響が出る。


「”つり銭”を用意したら、端末の受入画面に”つり銭”の項目がある。そこに利用した額を入力しろ。今日は俺が持って来たけど、森橋くんが入力しな」

「はい!」

「”商品を販売した額”+”つり銭”が一致しないと大問題だからな。うぜぇ課長や部長……あー、住吉がそーいう奴だから言うけど、”横領だー”とか”現金泥棒”とか、騒ぎ立てるんだよ。実際、客の金を返していないOR会社で借りた、お釣りを返してないって事だからな!ウッカリとは言えな」

「気を付けます!」


”つり銭”を利用する場合は、配達証入れるケースとは別に”コインケース”と”お札入れ”を用意した方が良いです。

特に”コインケース”は端数の処理に役立ちます。

それから”電卓”……今は、スマホにも標準装備されてますので、お客様の目の前で構いませんから、お釣りの計算に利用するとミスも少なくなります。


「これで”代引”の準備は整ったわけだが、チラッと言ったが、配達関係じゃなくて料金関係の処理だ。”未収納”のやり方から教える」

「”未収納”?」

「配達で言うと、”不在”や”返還処理”の類だ。”代引”だと、”受取拒否”ってのが極わずかにある……滅多にねぇけどな。ま、”着払”はそれなりの確率であんだよ」


料金収納の画面に行くと、入力している”代引”と”着払”、”料金収納”の一覧が出ます。

そこで配達するモノを選ぶ。その次の画面が、”収納”、”未収納”の2つの欄が出ます。


「”未収納”に関しては、普段通りでいい!ここを押すと、”未収納”の理由に飛ぶ画面になる。そこで”不在”って決めれば、他の書留のようにやって、ほぼ大丈夫」

「欄を間違えなければいいだけなんですね」

「……あっ、”代引”の料金は書いておけ。料金金額の欄があるけど、小さいから不在票にデカデカと書いておけ」


不在になる場合は、それくらいを守れば大丈夫です。


「で、一番注意するべきことは、”収納”の場合。……ようは”配達完了”の時だ」

「そっちの方が大変なんです?」

「まぁな。その途中でトラブルと大変なんだよ。ここは俺がお客様と実践して、森橋が端末上、処理をしろ」


まず、”代引”を配達をする上でやって欲しいことは


ピンポーン



ガチャ



「代引ですよね?おいくらですか?」

「こちらの”代引”は3200円です。お間違いないでしょうか?」


必ず!!必ず!!!

お客様がご希望された”代引”かどうかを確認してください。理由としては、身に覚えのない”代引”というのもあります(詐欺関連)。”代引”のシステムの悪いところなんですが、お金をもらって、商品を渡してからの返品処理はとても大変なんです。

なので、まずは!絶対にお客様に頼んでいるかどうかを確認してください。


今回はちゃんと頼んでいる本人が出てきたので、何事もなく、進みますが……。

ご家族の場合ですと、”代引”が来る事情を知らない人もいらっしゃいます。”身に覚えがない”、”本人から聞いていない”という返答を頂いたら、不在票対応にしてください。間違っても、いるから”収納”を押さないでください。


「”収納”のボタンは、金額をもらって、おつりを返してからやれ」

「なるほど、分かりました」

「……早く1800円のお釣りを出してくれませんか?」

「”収納”を押すと、”領収書”が出る。これを商品と一緒にお客様に渡すんだが……一度、取引をしちまうとキャンセルができないんだ」


金を貰わない段階で”収納”を押すと、もう端末上で取引をキャンセルができません。ここで”金を払えない”、”身に覚えない”で受け取らない場合、絶対に戻せなくなるのです。(できなくはないらしいが、郵便課やらの協力が必要とは聞く)。

その場ですぐにはできないので、絶対に金額を頂いて、おつりの処理まで行ってからやりましょう。そして、印字される”領収書”もちゃんとお客様に渡しましょう(作者がよく忘れる)。気にしない方も多いですが、ないとトラブルに応じられないためです。


「サインかハンコをお願いします」


領収書を印字している間に、サインかハンコをお客様からもらいましょう。”代引”は、その商品に配達証がくっついています。色んなタイプの”代引”があります。配達証のとり漏れには気を付けましょう。(新人の頃に自分は何度かやってます)。

この配達証には差出人の振込先が記載されているので、必要です。


「それでは、こちらが商品と領収書になります」

「ありがと」


これで”代引”の配達については終わりである。


「”代引”の配達証は”お札入れ”の方に入れておけ(ぶっちゃけ、そのために”代引”は別のケースを使え)」

「え?なんでです?」

「理由の1つにさっき言った、会社に金を返し忘れを防ぐためだ。”代引”や”着払”が1日で複数個来ることは滅多にない。来た時は、配達証を無くさないようにすりゃあいい(そこそこ大きいから落とし忘れねぇと思うが、いちお)」


書留はお昼に”途中返納”という形と、夕方の”最終返納”という形がある。

そこについてはまた話をしますが、”代引”については”おつり”で利用するケースを利用した方が、そのミスを大分防げます。家に帰ってから”横領だー”とか、携帯鳴らされるのは嫌ですからね。配達証と一緒にお金を管理した方が、返し忘れは防止しやすいです。


ブロロロロロロ


「次は”着払”に行くか」

「……ここ俺の配達地域じゃないんですけど」

「しょうがねぇもん!地域によっては、”代引”とか滅多に来ないから、こうして他所の地域まで引っ張らないとダメなんだよ。毎日あるわけじゃないんだよ」


新人の任せる一区だけでは、全部の種類の書留が来る事はまずないです。半年以上、”代引”を触ったことのない新人もいます。


「で、”着払”な」

「デカい紙がくっついてますね?”配達証明”と同じですか?でも、相手先の情報が載ってますね」

「その紙は書留を返納する時に必要なんだ。持ち歩く必要はないが、”着払”と”通常郵便”をゴッチャにしないように、くっつけたままにしといて。配達する時に剥がして持ってくりゃあいい」


”着払”は、”代引”よりも受取拒否率が高いです。こちらも”収納”を押しちゃうと、元に戻すのに時間が掛かります。ちゃんと頼んだ物か確認してから、お渡ししましょう。


「通販やオークション、身近なところで言えば、”落とし物”や”旅先の忘れ物”なんかが発見されたら、”着払”になってるな」

「はへ~。そーいうのが”着払”になるんですね」

「”着払”と”代引”で処理が違うのは、まず、サインや判子はいらねぇ。出てくるのは、領収書だけだ」

「そうですか」

「ただ、注意点としてだ。”着払”には、”追跡番号”があるのとないのがある。これは事前に”受入”すること。それと、”収納”後に入力しないとダメだぞ」


これは実際にやってないとよく分からないと思いますが、”着払”を取り扱う際、必ず携帯端末は”追跡番号”を求めます。この画面を進めることで、”領収書”が発行されます。それはキャンセル操作でも進みます。”着払”で”追跡番号”がないケースはそうないので、領収書が出ないで慌てる方が結構います。


「”着払”は端数が多くて、よくお釣りが出るからな。1000円出しが普通だ」

「……お客様の目の前でよく言えますね。ええ、丁度のお金をご用意してませんけれど?」

「山口さん。お客様に直で不満を言っちゃいけませんよ」


ブロロロロロロ


「次は”料金収納”な。これを新人が任せるのはねぇと思うが……」

「どーいったモノなんです?」

「簡単に言えば、郵便局と契約してる会社が出してる郵便物だな。”切手を貼らずに出してくれ”って郵便があるだろ。それはこれで配達することになってる」


内部の事は詳しくない(自分で調べて)ですが、”着払”を判子や署名でやり取りする配達だと思っていいです。

”収納”を押すと、後納郵便を取引する配達証とそのお客様用の分の2通が印字されます。(正式名は忘れた)。

配達証のところに判子をもらって、お客様用のと一緒に”料金収納”の郵便物を渡しましょう。

この郵便も”着払”と同じく、紙がついています(内容が違いますけれど)。こいつと配達証をくっつけて、返納してください。


「他にも色んなパターンあるけれど、これくらい覚えておけば十分。”着払”や”料金収納”は担当地域にもよるから、やり方を知らない人もそこそこいるぞ」



挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


◇             ◇


「じゃあ次は、”本人限定”と行くか。最後は”特別送達”……」


実際のところ、”特別送達”を行う方が早いのだが……作者がこいつに何度も苦しめられているので、最後にさせてもらう。


「”本人限定”は法律とやらで”身分証明証”のやり方が変わったりでな~。しかも、情報落としこまないせいで、謝罪してたりするし……」

「ぶつぶつと……色々あったんですね」

「だが、基本は変わらねぇことだ!で、どのやり方でも変えるな!遠回りでも近道になる!……ちょっと、事前情報から話しておくか」


”本人限定”

本来の再配達などでは、身分証の確認などは不要となっておりますが……。この手の郵便物には必要となっています。


「”一部例外”を除けば、本人限定の郵便物を配達する前には事前連絡の通知をお客様に配ってる(速達のモノ)」

「へぇー」


山口はいちお、森橋くんにその速達を見せる。到着するのはほとんど午後で、この速達は普通にポスト投函をしています(作者達は)。


「その速達の”住所”・”氏名”が、”本人限定”として送られている郵便物のお客様情報だ。この時点で、相違(そうい)がある場合は、その速達を”返還処理”しろ。絶対に配るな!」


滅多に来る事はありませんが、”本人限定”の郵便物は”身分証”と一致していないと配達ができません。よって、”住所”や”氏名”に間違いがあれば配達不可能です(基本は)。

なんで配ってはいけないのか?速達の中身を見れば、お客様の本人限定郵便が、郵便局に到着しましたので、ご希望の日にちを伺うくらいの通知なわけですが……。


「少なくとも、”郵便局側のミス”で、配達できねぇのはかなり揉める!……この後始末が面倒なんだよ……悪いのは郵便物を頼んでいるお客様だけれど、それに胡坐掻いて、通知の速達を配ったら郵便局側の責任!絶対に間違えてないって思って配達するバカが、よ~~くやるのが、”本人限定の速達”の居住確認!」


事前に速達と”本人限定”の郵便物を返還してれば、あとは差出人がもう一度、お客様に問い合わせをして再発送をしてくれます。こっちだって、住所も書けねぇのかバーーカ!って言ってやりたいんですが……。配ってしまえば、話が違ぇだろうが、バー――――カ!になります。”本人限定”の郵便物は、重要な書類が多いので、現地で配達できませんって言われたらお客様も怒ります。


「なるほど」

「レターパックとか普通の速達は、多少の住所間違いでも配っているが、”本人限定のお報せ”だけは絶対に配るな!!ここらへんが融通利かないところだけだがな」

「”本人限定”ってどーいったモノがあるんです?」

「基本は銀行関係、チケットが多いな。本気で大事なモノだし、その日に受け取りたいってのが多い……で、先ほどの事前連絡の速達の中で、疑問に思った事はあるか?」


昔はまったくなかったのだが、現在はそこそこありまして……。この辺の事は、普通、……されないんですけれどね。

森橋くんは50点くらいの質問を投げかける。


「お客様って身分証明を持っている事は、やっぱり現地で確認するしかないんですよね?」

「だな。事前連絡の中で、どの身分証明を持っているか、尋ねられるぜ。……今は、”マイナンバー”があるから便利だぞ。昔は”運転免許”なきゃダメだったな。”住民基本台帳”って、マイナンバーの前の奴、今の子にはわからないだろ」

「どれが”身分証”として扱えるんです?」

「色々あるが、4つの種類を覚えておけば、まず十分だ。ただ、現在の”健康保険証”は気を付けろ。顔写真ついてねぇから、渡せない事もある。とにかく、どれが来ても必須項目な!」


A.身分証で必ず確認すべき項目。(どれも共通)

”本人限定”を配達する上で、身分証で確認するべき項目があり、その種類によって項目が異なります。(やり方は一緒)

しかし、一致していることが3つあります。


1.ご本人様ご自身が出てきてくれること。

2.お客様の氏名。

3.お客様の住所。


「とりあえず、この3点は守ってくれ。”本人限定”で、本人がいないって事は珍しくないし、本人以外でも受け取れるって勘違いしているお客様がいるんだよ。だから、通知をポスト投函にしてるのは、家族が勝手に依頼しねぇようにしてんだ(依頼なら誰でもできる)」

「なるほど」

「ここからが種類!運転免許証、マイナンバー(住民基本台帳も同じ)、健康保険証、パスポートの4つができれば十分だ」


B.運転免許証。

”本人限定”で一番多く確認します。

免許の中央部分に”12ケタ”の”番号”を確認・記入致しましょう。

”住所変更”などをされている場合は、裏面に記載されています。


C.マイナンバー。(昔は住民基本台帳カード)

”本人限定”で2番目に多く確認します。いずれは”運転免許証”を追い抜くと思います。

”発行者”を確認しましょう。この”発行者”というのは、お客様の事ではなく、マイナンバーを発行している”場所”です。よく、お客様が間違っています。”〇〇〇区”、”〇〇〇市”、”〇〇〇町”などの地域になっているはずです。

”生年月日”が小さくて非常に見えにくいです。

現在ではまずないですが、マイナンバーが普及し始めた頃は、マイナンバーの”通知カード”を出されるお客様もいました(顔写真がなくて、番号だけの奴)。あれはできないんで断りを入れてください。

マイナンバーの”番号”は必ず、控えないでください。必要がないです。


D.健康保険証

今は大分減りました。”顔写真”がありません。”住所の記載”はお客様自身がされているのが多いです。

こちらも”発行者”を記入しましょう。こちらもお客様ではなく、健康保険証を発行されている場所。(~~組合や企業名)になります。

”番号”や”記号”というのがあり、それは控えました(過去形)。昔は必要でした。

現在は”生年月日”と”発行者”だけで大丈夫ですが、……作者は心配性なので、”番号”も”記号”も全部書きます。(あんまり良くないけど)。

”健康保険証”は様々なタイプがあり、統一性がまったくないです(これが厄介)。先ほどの”番号”と”記号”の話でありますが、どこに書いてあるか分かりません!”番号”が複数だったり、”ひらがな”になっていたり、本気で分からないんです!

なので、『分からない時は数字の全部を書け』。どれかが当たってれば、OKが出ます!というやり方を作者は使っていました。

現在は”生年月日”と”発行者”だけで大丈夫ですが、それでも警戒して全部書いてます。


”本人限定”によっては、健康保険証が無効なのもあります(確認の紙に記載がない)。



E.パスポート

稀にあります。カードではなく、本のような形ですので、”顔写真”と”生年月日”、”番号”が記載されているページを開いてもらいましょう。

やり方は”運転免許証”とほぼ同じですが、生年月日が英語で記載され。中学生以下の頭脳の作者は苦手です。

”番号”も存在していますが、必ずしも12ケタではないようです(たまに足りないんだよね……)。

”番号”は最初の2つほどが”英文字”であり、そこから”数字”になっており、文末の2文字がまた”英文字”になっていると思います(たぶん)。


生年月日については、恥じらいもなく、お客様に確認をとるのが手っ取り早いです。日にちは数字なので、分かりやすいですけれど。



「他にも”年金手帳”や”運転経歴証明書”などもあるが、他とほとんど同じだ。対応できる。分からない場合は、お客様に”マイナンバー”や”運転免許”を出してくれって頼んでいい!(作者も年金手帳は1回しか経験ないです……。運転経歴証明書は運転免許証と同じ)」

「分かりました」


以上が身分証ごとに記載する内容なのですが、次から記載する内容の”確認方法”と”種類”について、説明いたします。


「”本人限定”の通知を”速達”で配る話をしただろ?”身分証明”が間違っているって事は、まずあり得ねぇんだが、”記載”がない事や”発行者”や”番号”の書き間違えはあり得ること。俺達が現地で確認をとるのに、確認間違いしてましたなんて、ダサくて面倒なことはない!」

「”番号”は間違えて書きそうですね」

「だからこそ、”2度確認(ダブルチェック)”な。これは普通の配達でも大事だからな」


資料に記載がある場合、

”本人の名義”、”生年月日”、”住所”、”番号OR発行者”を2度確認。


資料に記載がない場合、

自分で記載する→(”本人の名義”、”生年月日”、”住所”、”番号OR発行者”)を2度確認。

とした方が良いです。


時間は掛かりますが


「記載がない方が正確な事が多いぜ……。それだけお客様って間違いがある(マイナンバーの発行者は特に)、”本人限定”は基本、再配達になっている。時間がねぇのは分かるが、間違えると大変だ。銀行関係は本人確認が終わらないと使えねぇーからな」


配達員によっては、”合ってる”だろうで渡しちゃう方はいます。間違えてたら怒られるので、しっかり確認しましょう。忙しい時は普段の確認から-1になるのをお忘れなく。


「最後に本人限定の”配達証”は、サインの場合は、フルネームで絶対にもらってな」

「”本人限定”ですもんね」

「”本人限定”記載した紙に配達証をくっつけてな」


”本人限定”の書留の取り扱いは、概ね、これでOKです。

あとは補足情報を実(さね)や矢木に解説してもらいましょう。



◇            ◇



「こほん。お話の中に組み込めなかったので、”本人限定”の”種類”……と、とある例外パターンの”本人限定”について、お話しましょう」

「森橋だと50点ぐらいしか分からないからな。今の話だと、”1つの可能性”が抜けてるんだ。その前に、”種類”について話そう」


”本人限定”には”特伝型”と”特例型”の2種類が存在します。

いずれのやり方も、山口達が解説してくれた通りにやれば、問題はありません。どーして2つあるのかは、考えなくて宜しいので。

お互いに注意するべきことがあります。



”特伝型”

こちらについては、身分証明証にミスがあってはいけません。

絶対に間違うと面倒ごとになります。

主に銀行関係の郵便物がこれに当たります。

現在は、顔写真の身分証明証がほとんど必須で、”健康保険証”の欄は消されていると思います(対象外)。


山口達が解説していたのは、こちらについてでした。厳しく本人確認をするという事を覚えてください。



”特例型”

こちらについては、身分証明証にミスがあっても多少の問題はありません。言っている意味が分からないと思いますが、荷物を渡す相手がご本人なら良いよって感じのゆる~いタイプです。

主にスマホの交換・配達などに使われています。

これは”生年月日”と”番号”が一致すれば、OKが通ります。

マイナンバーは”生年月日”、運転免許が”番号”。……まぁ、作者は両方記載しちゃいます。”特例型”と”特伝型”で、配達方法を変える理由がございません。


「”本人限定”も、時代に合わせて変わって来たんです……といったところで、”本人限定”の”1つの可能性”について話すのですが……作者は半年ほどポカし続けていて、局の方でも数か月誤った処理をしてたんですよね……情報管理どうなってんだよ」

「実際のところ、そーいう法律の話はちゃんとするもんだよな。実例が現れない限りダメなのも事実だが……」

「その”1つの可能性”の話ですが、最近出てきたんですがね」


”会社宛ての本人限定”についてです。

ぶっちゃけ、処理に関してはあり得ないことなんですが……。会社宛てに”本人限定”は来ます。クソ迷惑なので止めて欲しいです。

とはいえ、どんな会社に来やすいかと言うと。


「個人経営をされている会社に、届きやすい”本人限定”なんですよね。普通の書留で出せって怒りたいです」

「そして、”個人経営している会社の住所”と、”本人が持っている身分証明”が不一致する事は珍しくないんだよ」

「つまり、理屈の話をすれば、『本人限定の通知を配ることはできても、配達が不可能』なんですよ」


身分証明証とお住まいの住所が一致して、初めて渡せるようになるのが、”本人限定”の仕組みです。

その仕組みをぶっ壊してしまうんですよね。なので、作者達もそれを会社の人達に説明して、回収していたんですが……後日。


【それはやっぱり配達してOKだったわ!!特例型で送ってるから、本人の確認だけでいい!!規則変わってたの伝え忘れてた!】


ズコ~~~~ッ


となりました。

だったら、普通の書留で送ってくれって話ですよ。


「お客様からは分かりませんが……”特例型”の場合は、住所不一致でもOKです。運転免許やマイナンバーの住所変更がまだお済でなくともOKです」

「とはいえ、そーいう場合はこっちから身分証明証は、住所変更をちゃんとしてくださいと言っておくがな。”特例型”がOKで”特伝型”がNOって話を説明するのは大変なんだよ。”特例型”は保険証OKでも、”特伝”はダメだったり」

「……お客様に説明する場合は、”本人限定”の紙をお見せしながら説明されるのが良いです」


挿絵(By みてみん)



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