表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白いツバサ 連なる世界(第九幕if)  作者: 仲仁へび
第6章 2巡目

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/67

第45話 何度目かの目覚め



 二度目の六日目。

 迫りくるタイムリミットについて頭を悩ませていた僕達に危機が迫った。


 何かが炎で攻撃してきたのだ。

 そこで意識が断絶する。


 そして、僕は再び中央領に来てから四日目の朝に、目覚めていた


 推測するしかないけど、たぶん、無事だった姫ちゃんが魔法を使ってくれたのだろう。

 時間があったかどうか分からないけど、ここにこの僕がいるなら、成功はしたはず。


 けれど、僕はすぐに思い知る。

 これまでとは違って一人でこの世界で頑張らなければいけないという事を。


「姫ちゃん?」


 ベッドの上で横たわる彼女の体が淡く光った。

 そして、無数の蝶になって散らばっていく。


 赤い。

 火の粉みたいな、赤い蝶だ。


 手を伸ばすけれど、その蝶も、消えてしまった。


「え?」


 リスタートは成功。

 四日目の朝に戻った。


 けれど、記憶を持ち越したのは勇気啓区だけ。

 主人公である結締姫乃は、消失。







 姫ちゃんが、目の前で消えた。


 一体なぜ?


 理由は分からない。


 これまでに、そんな現象なかったし。伏線もなかったはず。

 

 直前まであった事といえば……。


 前の世界で、炎に飲み込まれたこと。


 僕は、その時の記憶を引っ張り出そうとする。


 あの時、確か……。


「離して下さい!」


 避難のために小部屋に連れてかれていく未利が、アスウェルの手をはねのけて、風の魔法を行使した。


 それが間に合って、僕達を守る障壁をつくる。


 でも炎の勢いは弱まらなくて、姫ちゃんが急いで再び魔法を唱えようとしたけど、どこからか矢が飛んでくる。それで、姫ちゃんをかばったハイネルさんが怪我をしたんだっけ。


 水球が僕達を包んだけど、高温で熱せられて一瞬で水蒸気と化した。

 その影響で爆発が起きたのだ。


 そこで、時間切れ。


 僕達はハイネルさん達にかばわれた。


 けど、目覚めたのは、ディークさんにかばわれた僕だけだった。


 目が、覚めたのはたぶん僕一人だけ。


 その後、灼熱地獄の中、僕はどうしたんだろう。


 姫ちゃんもたぶん無事だったと思うけど。


 その後は……。





「ふぁ。あ、啓区様、起きたんだな。おはようございます」

「む、姫乃様はどちらに?」


 ベッドの上で呆然としていると、ディークさんとハイネルさんが会話を始める。

 しかし、二人は人が足りない事にすぐ気が付いた。


「あれ、いない。なんでだ。部屋から誰かが出ていった形跡はなかったのに」


 どんなに優秀な人達でも、片時も目を離さないなんてできるわけない。

 だから、あの瞬間を見ていなかったのだろう。


 僕はその事実を口にする。


「姫ちゃんは、消えたんだ。目の前で。とりあえず、皆を起こしてそれから説明するよ」

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ