72.寛太最強伝説
***寛太***
出会いから今までを振り返ると、不思議だなと思ったことはいくつかあったはず。でも、神様本人かぁ。
「あ、その節は、木の実、ありがとうございます」
頭を深々と下げた。
「よいよい、寛太は、こら、子犬!と暴言をはくくらいでちょうどよい」
「いや、そこまでの暴言は……、はいている……かもしれません。たまに……」
懐の深い神様で良かった。
「神の御前、失礼いたします。改めまして、わたくし、火山の担当をいたしております。ファイアードラゴンでございます。神の御尊顔を拝し、」
「よい。先ほどまで、特大のファイアーブレスをワシに向かってぶっぱなしておったろう、何をいまさら」
「あ、はい、そう言われれば、そうですね」
天然のドラゴン、アクセルさんは、あっさり、納得して引き下がった。
このドラゴンのこういう所は見習って行こう。
僕は、こんな仲間たちと、楽しく旅ができるんだ!それってとっても素敵なことだ!
それに、よく考えたら神様がパーティー内に居るって無敵な冒険者パーティーじゃないか!?
神様案件を、自分の中でポジティブに消化していたら、今度は柚子が叫びだした。
「あ~~~!かんちゃん!頭の中に何かが見えた!」
「どういうこと!?」
「ドガルさんが、貴族に押しかけられて困ってる。ダンジョンで助けた子の家族よ。きっと」
「それって、まさか、未来予知?」
「そうかも!」
「宝石、役に立ちそうじゃん」
「ドガルさんへの迷惑料だな」兄ちゃんズが笑っている。
「行き先も決まりましたかね。まずは王都のギルドですね」
「振り出しに戻ってばっかり!」
ピートと僕も、笑いながら言った。騒々しいったらない。でも楽しい!
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冒険者界隈では、柚子の思惑どおり、寛太最強説で盛り上がっていることを寛太はまだ知らなかった。
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そう、この物語の隠しサブタイトルは、
~寛太最強伝説が、生まれるまで~だったのだ。完
最強の保護者たちがいる、最強の冒険者爆誕のお話でした。
お付き合い、ありがとうございました。無事に完結です。




