祭りの後④
誤字、誤表現マイスターに改名します。
投稿時間、またしても1時間遅れで申し訳ないです。
また仕事で指怪我してタイピングできなくてケータイ打ちがなれず、、いや言い訳すみません!お待たせしてすみませんでした!よろしくお願いします!
「そう言えば、朝っぱらやのになんで二人は一緒に来たん?」
後で妹の物を取りに行く約束をしたかずさとハンスは家の外まで見送るロビンに質問を投げかけられた。
「一緒に寝泊まりしとるわけちゃうやろうし、かずさちゃんがハンス呼びに行ったんかいな」
これは何かしら言い訳が必要だと黙って頭を回すハンスに反して、かずさは素直に答える。
「私、ハンスの家に泊まってるよ」
純粋なかずさの回答にハンスは頭を抱える。この事実を知って、かずさに好意を向ける幼馴染が黙っているわけがない。
ハンスは恐る恐るロビンに目を向けるが、彼はなぜか俯いていて静かだ。予想外の反応に少々驚きつつ様子を伺う。
「ハンス……」
やがて拳を握り、声を震わせながらゆっくり顔を上げるロビン。
その顔にはニッコリとした笑顔が貼り付いてはいるが、内なる怒気が溢れ出ている。
「もう一発殴るな」
ヤバい、とハンスは咄嗟にその場を逃げ出す。ロビンはハンスをひたすらに追いかけ回し、二人の少年は朝から全力鬼ごっこを繰り広げる。
そんな二人を諍いの原因である当の本人は、仲良しだなぁと微笑ましく見つめていたのだった。
なかなかに長い鬼ごっこを終えたハンスとかずさは並んで食堂の方へ向かっている。
「本当に君は良い友達を持ってるね。羨ましいよ」
ハンスは先ほどの嫉妬に狂った鬼を思うと果たしてそうだろうかと一瞬疑問を持つが、何も言わずに妹の物を拾い、保管してくれていた事には確かに、感謝しかない。
「それは、そうだな…いつもうるさいけどな」
素直に褒めないのは照れ隠しなのだろうかとかずさは笑う。
「素直じゃないなぁ」
雲間から街に朝陽が差し込み、二人が行く道を明るく照らし出した。
「「おはようございます」」
かずさとハンス、二人の挨拶が食堂内に響いた。
各々客席に座っていたレッカーとエレナはかずさの姿を見ると思わず立ち上がった。
「かずさちゃん!」
「嬢ちゃん!」
駆け寄って来る二人にかずさは気まずそうに頭を掻く。
「すみません、今日も来ちゃいました…」
エレナはかずさの両手を握ると目を輝かせた。
「来てくれて嬉しいわ!!今日からまたよろしく!頼りにしてるわ!」
「おう!嬢ちゃん期待してるぜ」
レッカーに肩を叩かれ、エレナに両手を全力で振られるかずさは嬉しそうな二人の様子にタジタジだ。
「あ、あのでも、今日だけ――」
かずさの発言はレッカーの大きな声でかき消される。
「おい、ハンス。嬢ちゃんを泣き落としたのか?」
レッカーは今度はハンスの肩に腕を回すといつもの調子でおちょくる。
ハンスの目元はまだ赤く腫れており、その事に気づいたのだろう。
「なわけ無いじゃないですか」
揶揄われてるのがわかったのか、ハンス鬱陶しそうにレッカーの腕を肩から外す。
「あと、彼女は少なくともひと月はここで働くそうです」
その言葉を聞いてかずさは、え?と思わずハンスを見た。
サラッと嘘を吐いたハンスは奥の部屋へと歩いていく。
その言葉に店主二人は再びかずさを見て歓喜した。
「やったわ!もういっそハンスの家に移り住んでしまえば良いのにっ」
「本当に助かるぞ!嬢ちゃんがいれば百人力だ!」
二人はますます大きな喜びをかずさに向ける。そんな二人の勢いに何も言えるわけがなく――。
こんな状況にしたハンスの背をかずさは恨めしそうに見た。
そんなかずさの視線を感じたのか、扉を開けた後一瞬振り返ったハンスは悪戯っぽくも優しい笑顔を残し扉の奥に消えて行った。
――何なのあの表情は……!
怒っているせいなのか、かずさは笑顔を見た瞬間、一瞬心臓が跳ねた気がした。
これでようやく一章終わりです!!!ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!物語はまだまだ続きます、よろしくお願いします。




