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アメリア史  作者: ヴェルナー・フォン・ブラウン
選挙の始まり
8/15

不穏な噂

フレデリカと別れた後パーティーは終わりアメリアは、選挙資金集めの為エリザベス州を回っていた。

そこで大婦達の集まりがあるので資金集めの為彼女はその会合に参加した。

会合が行われる建物はある大婦の邸宅であり、その邸宅が見えて来たところだった。

馬車が邸宅の前で止まり彼女は降りた、邸宅の外観は白い外壁に赤い屋根の家で彼女はここが指定の建物の条件に合っているので間違っていない事が解った。

彼女はベルを鳴らし出てきたメイドにこう伝えるように、言った。

大婦のアメリア・チューダーです、これが招待状が届き参加しに来ました。

メイドと思われる女性がその紙を見てアメリアを中に通した。

会合が行われる部屋には先に到着していた、大婦達がなにやら重要な会話をしていた。

その大婦の一人に声を掛けた。

私はアメリア・チューダーです。貴女のお名前は。

そこには、赤毛のロングヘアーの女性がいた。

私はヘレン・ステュアートですわ、お見知り置きくださいますように。

それでヘレン様はこの会合参加の理由は何でしょうか?

それは課税問題ですわ、それに植民地元嬢院では、今この問題で紛糾していますわ。

はい、私もこの件で此処に来ましたわ。

元々植民地は赤色大陸から来た赤男やアメリア大陸の先住民の安価な労働力で作られた商品を安く本国に輸出して、アメリア植民地は成立しているのが今回の会合が開かれた理由でもある。

それに課税問題とは先のマリアンヌとの戦争で戦費が掛かりアリス元嬢院で各植民地に、課されていなかった関税を植民地産の品物に掛けるという物であった。

そうなると植民地産の物は売れなくなり、植民地の事業者が大打撃を蒙るという事であり今、その問題がアメリア植民地にのし掛かっていた。

アメリア様はこんな噂を耳にしませんでしたか?

アメリア植民地がアリス妃国から独立するという話を。

それは初耳ですわ。

彼女は何も知らないような顔で答えたがその、噂は聞いたことがあるからだがこれから選挙に出ようというのにそういった事は知らない風に装った方が良かったと思った為知らないと回答した。

ヘレンがこう説明した。

本国ではその対策として軍隊が派遣されるようですわ。

本国から軍が派遣されると云うことはアメリア植民地の情勢は逼迫していると云うことが感じられた。

それでアメリア様はどの様な訳で此処に?

選挙の為ですわ。

そうでしたの、この話は内密にお願いしますわ。

それでは、ごきげんよう。

そう言って彼女と別れた。

その後で話し合われた事は植民地で生産される、商品の課税問題の話しとその対策であった。

アメリアはヘレンと話した武装蜂起の噂が気にかかっていた。

何も起きなければ良いのだけど。

アメリアはそう思い、何事も起きない事を願った。



今回で選挙編は終わり、新しい話しが始まります。

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