表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
67/93

眠り薬。

 あたしたちが泊まっているのは三階。そこまでとにかく階段を駆け上がる。


 廊下は静まりかえってる。でもどうして? あれだけ大きな音だったのに、従業員さんが現れる気配がない。


 ガシャガシャと階段を上がってくる金属音。急がなきゃ!


「僕はクラウディア達の部屋へ行く、マリカはアリア連れてきて!」


 そう言うとアーサー、クラウディア達の部屋を蹴破って飛び込んだ。


 あたしも自分の部屋の扉を急いで開け、「アリア!」と、叫ぶ。


 でも。アリアの声がしない。気配も、ない。


 お風呂入ってたっけ、と、お風呂場の扉を開けてみるけどそこにもいない。お風呂場はさっきまでシャワーを浴びていたのだろう濡れていて湿気が多い。 


 ああアリア、どこにいっちゃったの?



 部屋は荒らされた様子がない、じゃぁどうして……。



 少しだけ違和感。それはこの部屋に充満している匂い。


 うっすらと、だけれど。どこか甘ったるいそんな匂いがする。




 あたしは護身用の剣だけとにかく手にして、隣の部屋へと向かう。もう、どうしたらいいのかわからなくなってて。


「アーサー! アリアが居ないの!」


 そう叫びながら中に入るとそこには床に横たわったクラウディアとコルネリアの姿があった。


 クラウディアの顔を触るアーサー。


「二人とも無事だけど、眠り薬か何かかな、ちょっと起きそうにない」


 ああじゃぁやっぱりこの匂い。


「どうしようアーサー」


「しょうがないな。これはこのまま逃げるってわけにもいかなそうだ。奴らを撃退するよ、マリカ、手伝って」




 ガシャンガシャンと廊下に機械犬の足音が響く。


 十はいる? けっこうな数。


 旅館の人も他の客も皆薬で眠らされているのだとしたら、とにかくそんなに派手に魔法も使えない。旅館を壊してお客さんに被害を出すわけにもいかないよね。


 あたしは自身の護りも兼ねてマジカルレイヤーを重ね掛けする。想像の魔法少女のようなそんな姿のマトリクスを纏って。


 黒いゴスロリミニの魔法服。ひらひらのミニスカート、胸にはきらりと光るハートのブローチをつけて。


 頭にはクリーム色のふわふわな猫耳、みーこの耳。そんなコケティッシュな姿に変化して。




 アーサーは自分の部屋からとにかくドラゴンスレイヤーだけ持ってきた。服装まで気を使ってる余裕は無かったみたいだけど、とりあえずそんな状態で廊下に出て機械犬達と相対した。


 ギャオン! と飛びかかってくる一体をアーサーが斬り伏せた所で残りの機械犬達が一斉に向かってきた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新連載はじめました♪
『あたしのお母様は異世界転移ヒロインでした。』 もよろしくおねがいします♬
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ