愛が重い…
ゲームでは従魔と会話する機能は無かったんだけど、皆んなそれぞれ喋っている。
NPCみたいな感じがまるでしない。
これはプレイヤーみたいな意思があるのだろうか?
エルドアザルは水晶龍の異名の通りクリスタルスケルトンのデカイ黒龍だ。
実際にこうして間近に見上げてみると本当にデカイな。禍々しい姿も相まってか威圧感が半端ない。
竜頭骨の暗い眼腔の奥にユラユラ灯る炎が不気味で、ションベンちびりそうな迫力だわ。口からも常に黒色の瘴気をフシューと出してるし。
アルモディアは、うん幼女だ。
10歳ぐらいの豪奢なドレスを着た西洋人形みたいな美少女なのに色気ありすぎるだろ。でもこれは仮の姿で本来はアダルティーな美女らしいがゲームではお目にかかったことは無い。
つーかスゲー視線を感じるんだけど、あとハァハァし過ぎじゃね?彼女の周りだけ酸素薄いのか?
ジークレオヴァルトは白い身体に金の鬣に額に剣のような角があるデッカいホワイトライオンだ。
鎧とかでディフォルメされてるけど、リアルライオンはやっぱ迫力あるね。
キリッとしてカッコよくポーズを決めてる感じなんだろうけど、メッチャ尻尾ぶんぶんしてるから。
あーなんかデカイ猫に見えてきたわ。白い毛並みが柔らかそうでいいなぁ。モフモフしたら噛み付かれない?大丈夫かな?
…なんか皆んなジッと此方を見てるけど、これは俺の言葉を待ってる系?俺が主人だからか。色々気になることはあるけど挨拶しとこうか。
「ん、ん!あー、皆、私の召喚に応じてくれてことを感謝する。かつて共に戦さ場を駆けた勇士たちよ。今この場にいるのは諸君らだけだが(そういやグールいたの完全に忘れてた)今再び私の配下として活躍することを望む。また私と共に戦い、力を貸してほしい。どうか今一度頼む」
口下手な俺だけど誠意は伝えたいので身振り手振りで話す。
もし機嫌を損ねたり離反されたりしたら大ショックだな。ましてや敵対されたら目も当てられない。
まあそうなったら仕方ない。
面倒だけどまた倒して仲間にすればいい。
自分にはそれだけの力があるのは解っている。ゲームもクリアしてるし神様に貰った力もある。仮に三体相手に戦っても問題無いだろう。
場を緊張感が包む。
「…主ヨ。畏マラズトモイイ。我ラハ主ニ何処マデモツイテ行クノミ。故二命スレバ良イノダ。唯ソコニ在レト」
エルドアザルがその長躯を屈め、紳士の様に頭をゆるりと下げ静かに話す。
「そうです、ご主人様。すでにこの身はご主人様に捧げております。汝様は妾たちにお声をかけてくださればよいのです。仕えよ、と」
アルモディアがウルウルと瞳を潤ませて膝を折り、傅く。
「我が君よ。勿体無いお言葉至極痛み入る。我が君が望むならば、この身は幾千万の敵を屠り、幾千億の勝利をもたらしましょう」
ジークレオヴァルトが四肢を伏せ、熱い眼差しで視つめてくる。
……んん?
なんか半端ない期待感というかプレッシャーを感じるんだけど。
ちょっとそんなガン見されても困るんだけど!




