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凡人以下の俺に異世界でチートスキルがあったら奇跡だと思います。  作者: 羽矢隼
第1章 だから俺は、その可能性を否定する。
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6/20

 異世界での事件はシリアスな展開で終わらないわけがない?

 ガンガン更新!

  1

 はい、やってきました! シュバルテが何者かに囚われているだろう場所に。

 えー、リポーターは、この僕、田中憐斗がやっていきたいと思います!

 話変わるけど、コ○ン君の犯人のシルエットって、怖くないですか?

 話変わり過ぎですね……。

 まぁ、そんなわけで突入していきたいと思います! ここで相方のカリーナさんに意気込みを聞きたいと思います。


「ここに来ての意気込み、聞かせてください」

「え、なにその変な感じ……」


 わー! カリーナがメッチャ哀れみいや、憐れみや、奇異の物をみるような目で見てくる!

 しかし、俺のリポート魂はこんなことでは、尽きん!


「え、女子アナのリポートの真似」


 こんな感じだよね~女子アナって。あのスポーツ選手の試合前のインタビューの時とか、マジでこんな感じじゃね?


「なに言ってんのかサッパリだけど、止めた方がいいと思う……」


 あーあ、これは、憐れみなんかじゃなくて、呆れみたい。

 結構、心に堪える。


「はい、そうしま~す」


  緊張感がない、スタートだった。


  2

 そこは、暗い洞窟。異世界風に言うなら、ダンジョンのような場所だ。

 俺とカリーナは、前へ前へと進む。

 そんなとき、見つけたのが、


「なんだ、これ」


 天井から垂れ下がっているロープである。


「う~ん、引っ張ったら、隠し扉でも出てくるかな」


 カリーナは、そんなことを呟いていた。

 え? 今、なんて? 引っ張るとか言わなかった?

 こんなの100パーセント罠だ。

 流石にカリーナも罠だと分かるだろうが、念のため、注意を促す。


「そのロープ、絶対引っ張るなよ。罠だろうから」


 カリーナの方に振り返った。

 そこで俺は、衝撃的な景色を見た。

 時すでに遅し、とはこのことだろう。

 カリーナは、そのロープを引っ張っていた。


「え……」


 カリーナは、衝撃を受けているようだ。

 いや、衝撃を受けたのは、俺だ!


「え……ってなんだよ! それ、俺のセリフ! 罠に決まってるだろーが!」


 後ろで、何かが動いて、ゴゴゴゴ、という音がする。

 それは、俺からすれば、不幸の始まりだろう。

 そう確信していた。

 しかし、カリーナは、全く分かっていなかった。


「ほら、隠し扉が出てきたよ!」


 なんて、陽気なことを言い出した。


「違ぇよ! あれはなあ……」


 有りがち過ぎる罠、大岩が転がってくる、だ。と、言う前に岩は、転がってきた。


「ほらな! 罠に決まってるんだよ~」


「わ~~~!」


 カリーナも、ようやく、現実をみたようだ。


「いきなりこれは、ないだろーがァァァァァー!」


 声になってるかもわからない声を出し、岩から逃げ出す。

 ここからは、察してくれ……。

 いや、察しなくても分かるだろう。

 そう、カリーナは、懲りずに何度も何度も、罠を発動させる。

 言っちゃえば、アホだった。もう、説明するのもめんどくさい。

 冒険系の本やマンガなんかでよくある、ロープ、レバー、etc……。

 etcって、エトセトラの略なんですよね~。エトセトラの意味は、等々、など、らしいよ。

 話が逸れたが、戻ろう。

 そんなカリーナに振り回され、苦労したが、ようやく、最深部にたどり着いたようだ。

 目の前には、重々しい雰囲気を漂わせる扉がある。

 

「……いくぞ!」


「うん!」


 俺は、カリーナの応答の声を聞いて、その扉を開ける。

 そして、扉の先、視界に写し出された景色は……


  3

 少し時間は、戻る。

 俺は、カリーナと共に、シュバルテを助け出すために指定の場所に向かっていた。


「そういえば、まだ紅い瞳の差別の理由、聞いてないな」


 これだけは、未だに気になっている。

 紅い瞳とかかっこいいじゃん。現実世界なら、欲しがる人、多いだろな~。

 だって、幻術とか、すごい魔法とか使えそうじゃん。あ、今の例えで分かってくれると、有難い。そうしないと、KADOKAW○に起こられるんじゃないかと、心配になる。

 つーか、KADOKAW○って、隠せてねぇ。もろにばれる。

 しかも、KAD○KAWA以外からも、批判がきそうだわ。辛ぇな。

 しかも、隠し方がさっきより、悪い!? 見方によっちゃあ、見えなくない。

 では、改めて、続きだ。

 カリーナは、俺の質問に困る素振りもなく、話始めた。


「この国はね、昔、紅い瞳の魔王からの侵略を受けてたんだ……だけど、その魔王を前に言った、タナカミツクニが倒し、封印したのよ。だけど、人々の心の傷は、なくならなかった……。それからなの、紅い瞳が、差別されるようになったのは……」


 正義と言うのは、欺瞞(ぎまん)だ、偽りだ。正義なんて悪、いや自分の正義を押し付ける相手なければ、成立しない。それどころか、ただの自己満足でしかない。そんなものでは、すべての人が救われない。今のこの状況も、その自己満足が押し付けた正義の結果だ。


「そうか……」


 すべての人が救われなければ、それは正義とは言えない。

 実際、今のこの世界は、小数の人々を見捨て創った、偽りの平和だ。

 偽りの平和など、いつか崩れる。

 この世界は今、少なからず、平和が崩れてきている。

 偽りの正義、偽善が創った結果だ。

 結局、何が言いたいか、だって?

 俺の言いたいことはな、正義なんてもんのために戦っても意味ねぇ、ってことだ。

 戦う理由なんて、一途な思いでいい。危険なことするのも同じだ。

 今の俺は、シュバルテに恩を返す、そのために危険なことをしている。

 

 俺は、異世界で新たなる決意の元で生きる。

 カリーナに言われたように……。


  4

 扉の先の景色は、期待、いや不安を裏切るものだった。


 「来てくれて嬉しいですよ」


 シュバルテは、悠々と、椅子に腰掛けていた。


「……シュバルテ、これは、どういうつもりだ?」


 俺は今、安心と怒りに満ちていた。

 この男のしたことの意味が分からなかったからだ。


「どういうつもりもなにも、試しただけですよ、レント殿、あなたをね」

「試した、だぁ? 試験官か、テメェは」


 俺の頭の中は、怒りに満ちていたようだ。

 シュバルテはあっさりと、こう言い切った。


「簡単な話ですよ。あなたがここまでたどり着けるか、この剣を抜けるか、を試したいですよ」


 シンプルな話です、付け加えたシュバルテは、俺の前にある剣を指差す。

 この剣を鞘から抜け、ってことか。


「とりあえずは、あんたの意見を聞き入れる。事情を聞くのは、そのあとだ」


 そう言って俺は、剣を握る。ずっしりとした重みが俺の身体にかかる。

 これ、伝説の剣かなんかか? それとも、戦え、とかのパターンか?

 後者の方がだりぃな。

 前者であることを願い、剣の柄を持ち、鞘から出す。

 ここで引っ掛かったりすると、伝説の剣かなんかだろうな……。

 はい、ここで、期待を裏切ることが起きました~。

 簡単に鞘から抜けた、専門的に言う(?)なら、抜刀した、と言うやつだ。

 ああ、これは、後者の戦えパターンでーす。乙

 

「簡単に抜けたんだが……」


 あーあ、カリーナ、なんか変な顔してる。

 しかし、俺の様子を見たシュバルテは、


「それは、タナカミツクニが使っていた、『真・覇王剣 リザリアーク』です。その剣は選ばれし者にしか、抜けません」

「勇者マサ○ネかよ!」


 思わず、ツッコミを入れてしまう。しかし、この流れ、そのまんま!


「スゴい! スゴいよ、レント~」


 カリーナから褒められると、少し照れる。しかも、かなり密着している。

 なんか、柔らかい感触が、二の腕に……。


「やはり、あなたは私が見込んだどおりだ。それでは……」


 ここでシュバルテは、ハンパないことを言い放つ。

 これは、誰もが予想していない、あり得ないものだった……。

 

「レント殿、カリーナ様と結婚してください」


 俺は、動揺を隠せず、カリーナは、モジモジしている。

 しかし、俺も言いたいことだけ言わせてもらおう。


「え、エェェー!?」


 それは、言いたいことではなく、ただの叫びだった。

 はい、いきなり変わりそうな展開ですね~。

 ここから、どのような展開になるのか、予想して、感想書いていただけたりすると、嬉しいです!

 なので、もちろん、評価、感想等々お待ちしています!

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