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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
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95 装備の拡充3

グラスコの用意してくれた装備は、皆気に入った。

ネールが薦めるのもよくわかる。

盾と槍を買いに来たのに、渡されたものはそれ以上のものだし、値段も1割もオーバーしている。

しかし、必要十分なものを用意してくれている。


多少予算オーバーだとしても、十分払える金額である。

追加で払える金額を聞かれたときの反応も、読まれていたのかも知れない。


購入を告げるとグラスコも満足げに頷いた。


「付与は学生だから一級品とはいかんが、程度のいいものばかり選んである。

今の装備よりは格段にいいはずだ。とはいっても、過信はするなよ。

たまに勘違いする奴がいるが、巌鉄や硬質化ってのは、素材そのままより頑丈にするから、戦闘中にぽっきり折れるってなことは少なくなるが、刃こぼれもするし、錆びもする。ちゃんと手入れやメンテナンスはいるからな。盾だって、複合盾ってやつは、付与がしやすい反面どうしても接合部が弱くなりがちだ。

そうそう壊れるもんじゃないが、点検は怠るなよ。」


知識としては知ってはいるが、皆真剣に頷く。


「あと、また金ができた時には鎧を考えることだな。

そこの坊やの鎧が一番マシなんじゃぁ、前衛の立つ瀬がないぞ」

そういって、フェルのほうを見る。

フェルの鎧は、ウルズの店で買ったリザードマンの鱗皮を一部使ったもので、一応”硬質化”の魔法がかかっている。リメイク品であるし、フェルのサイズなので売れ残っていたということでかなり安く買えたのだが、確かにこの中では一番良い鎧かもしれない。


「ちなみに、どれぐらいあれば?」

ニースが恐る恐る確認する。鎧は武器などよりもパーツも多いし高くなりがちなのだ。


「どういうものを選ぶかや入荷状況にもよるが、今の装備に合うものだと、調整費も含めて少なくとも一人30は見ておいて欲しいところだな。上を見ればきりがないし、それに見合うものを用意してやる自信はあるが、自分の腕や稼ぎとよく相談して決めることだ。」


ハンターの仕事は、地味だが一攫千金を狙うことも可能である。

特に、今はフェルがいるので、稼ぎやすいのは間違いない。

ただ、メンバーが1.5倍に増えたわけだから、それ以上に稼がないといけないのだが。


「わかった。とりあえず、新しい目標が出来たと思って頑張らせてもらう。

今回は、良い買い物が出来た。感謝する。」

そういうと、皮袋を袋ごと渡し、さらに追加で3人が金貨を4枚づつ渡す。

「こちらこそ、意味のある取引ができた。死ぬなよ。」


こうして、新たな装備を手にグラスコ武具店を4人は出て、家へと戻った。



・・・・



翌日、4人はギルドの裏で新しい装備になれるために、訓練をしていた。

いきなり、新しい装備で実践に挑むのは、それがいくら良い装備であっても自殺行為だ。

今回は、武器はもちろんだが、特に盾が大きく使い勝手が違う。

今までよりも大きさも大きいし、大きくなれば、装備の仕方や扱い方も異なる。

特にニースにいたってはそもそもの扱い方が違うのだ。

バックラーは、防御範囲が狭い反面、視界も広く、いざとなれば殴りつけるような使い方が出来る。

防ぐというよりも、攻撃をずらすような使い方をする。

しかし、今度の盾は、受けることを得意とする。当然、身体の裁き方まで異なるのだ。


「そうだ。手だけで受けるのではなく、腕や肩の面で支えろ」

練習用の木剣を手にするフェルを相手にニースは盾の使い方を練習する。

指導をしているのは、手が空いたらしく顔を出したネールだ。

決して暇ではないのはずなのだが、彼はフェルを気に入ってくれており、よくしてくれる。

ギルドにとっても、フェルがもたらしてくれる収入は結構良い稼ぎになっているらしい。

もちろん、もっと稼ぐパーティーなど他にもあるが、フェルのような新人が稼いでくれればそれは純増なうえ、失うには惜しいということもありギルドマスターもほとんど公認である。


「ウェンツとギルも、振り回され過ぎだ。もっとしっかりと構えろ。

それじゃぁ、剣を強く振れんだろ!」

ネールの檄が飛ぶ。

ありがたい。ありがたいのだが・・・キツイ。

すでに慣れて着々と訓練をこなすフェルと肩で息をしながら必死でこなす3人が対象的であった。



・・・・



「そういえば、最近バーンがお前たちを探していたぞ。

多分、ゼペットさんのところに行けば会えるだろうから、顔を出したらどうだ?」

訓練が終わったあとに、ネールが思い出したようにフェルに告げる。


確かに、ガティコに行ったりしてしばらく会っていなかった。

わざわざ、探しに来たということは何か用でもあるのかもしれない。


「ああ、バーンのところだな。帰りに寄ろう。ただ、その前に。ちょっと、休憩させてくれ・・・。」

フェル以外の3人が芝生の上で大の字になって天を仰いでいた。






いつも応援ありがとうございます!

ゲームをしていて、装備の買換えやレベルアップって楽しいですよね。

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