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僕は、魔法が使えない。  作者: アーシェス
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31 新人教育4

小鬼<コボルト>討伐のあと、しばし休息をとった一行は、クリスの罠にかかっていた角ウサギを一匹狩ると帰路につくことにした。既に日はだいぶ陰ってきており、ギルドに時間内に帰るにはギリギリの時間になっていた。


「帰路は、行きよりも荷も増えて疲れていることが多いため結構事故も多い。

最後まで気を抜かぬこと」

など、帰りの道中もエドガーは様々な注意点を教えてくれた。

正直、頭の中には、今日覚えたことでいっぱいだったが、それでもこうして講習があるのは1週間しかないのだから、一言ひとことが金言である。皆、疲れていたが真剣に聞き入っていた。


・・・


ギルドについたメンバーは、依頼報告のために窓口に向かう。

今回は、常時討伐対象のコボルトを討伐しているためだ。

報告方法は、リーダーが真実の口を用いて報告をする。

言い方には基本形があり、『何時、何処で、どの討伐対象を、何匹倒した。』

ということを明確に告げる必要がある。

原理はギルドのトップシークレットだが、どうやら脳内の記憶などを照合する仕組みらしく、強固な催眠術でもこの仕組みをだませないことが実証済みである。


貢献ポイントは、パーティーによって自由に配分を決められるが、評価ポイントは、特段の理由がない限り、総ポイントをメンバーに均等に配布されるのが通例になっている。

貢献ポイントは、先輩後輩やハンターランクによって差を設けたり、消耗品が多い前衛に多く配分するなど様々な考え方があるためだが、これはパーティーを組む際に最低限決めておく項目の一つとなっている。今回は特に取り決めがないことから均等配分である。


「あ、貢献ポイントだが、今回俺たちは全く手を出していないので、新人3人にだけつけてもらったらいい。評価ポイントも、訓練依頼の慣習どおり新人だけの按分で頼む。」


フェル達のギルドカードに評価ポイントが80Pと貢献ポイントが15加算される。

「評価ポイント5,000が Fランク昇格になる。1日25Pで200日・・・大体1年での昇格が目安らしいが、上位ランカーとパーティーを組めばものの数か月で昇格は可能だ。

ただ、そういった場合、自分に実力がついたわけではないから、うぬぼれは禁物だ。

ランクが上がると、必ず勘違いするやつがいるからな・・・。

ランクというのは、所詮ギルドの中の仕組みでしかない。魔物にはSランクだろうがGランクだろうが何も対応は違わないんだからな。大事なのは、実力だ。

まぁ、Fランクだとほぼ常時依頼一択だし、ハンターランクがある程度あると信用もされるから、馬鹿にしちゃいかんけどな・・・」


一通りのルーチンワークともいえる報告を終えると、エドガーは掲示板を一通り見る。

そう面白い依頼は目につかない。


「さて、明日の訓練だが、ちょっと戦闘訓練をしようかと思う。

通常なら、採取訓練をするんだが、どうもその必要は少なそうだしな・・・・。

今日の戦い方を見て思ったが、フェルは筋は悪くないんだが、ちょっと危なっかしいし、クリスはちょっと変則的な戦い方で我流に近い。バーンはそもそも基礎ができていないだろう。

1日でどこまでいけるかわからんが、一度基礎をみっちりと学ぶほうが、今後に役立つだろう。」

そういって、ギルドの裏庭の使用許可を取り付けた。


「さて、日も落ちてきたところだが、今日最後の指導をするぞ。

武器と防具の手入れだ。皆、裏庭の井戸の周りに集まってくれ。」

そういうと、裏庭へ向かう。

「血のついた武器については、錆や腐食などの原因になるため、できるだけ早く洗い流すことが必要だ。あと、可能ならばパーナ油かルンバ種油などで拭いてやるといい。あと、革鎧は・・・・」

エドガーの講習は、夜更けまで続くのであった。



ブックマーク&評価いつもありがとうございます。


今回もちょっと短めです。

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