表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら、  作者: 菜の花
PR
12/12

さよなら、ツバメ


ツバメよ、ツバメ

その長い尾に

おまえは何を連れてゆく


春の光と香りと花を

軒先にすっと

置いていってはくれないか


おまえが切る空は

いつも

少しだけ冷たくて

見上げたままの目に

風が沁みるのだ


ツバメよ、ツバメ

帰る場所はあるのかい?

暖かい寝処はあるのかい?

何処にもないというのなら

おまえはいったい何処へ行く


もう少し此処にいたらいいじゃあないか

まだ帰らなくたって

だぁれも怒りはしないさ


暑い暑いというのなら

私の家にいれてやろう

私のベッドを半分貸そう


ツバメよ、ツバメ

それでも

おまえは帰るのかい?


────そうか、わかったよ。

さよなら、小さきツバメ。


風に乗って

海を越えて

大空を進んでいく


ツバメよ、ツバメ

おまえは立派だ

私にも真似をさせておくれよ


私に翼はないから

代わりにこの短い足で

近場の公園まで歩いてみせるさ


そして空を見上げよう

おまえのいない静かな空をさ

ご覧いただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ