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さよなら、未読のメッセージ
このメッセージに
『既読』の文字が並ぶことは
もうないのだろう
明日も明後日も
何度確認したって
あなたから
文字が送られてくることはない
わかっているけれど
わかっているのに
私の指は無意識に
あなたとのトークを開いて
画面をスクロールする
残っているのは
あなたから送られた終わりの言葉と
私からあなたへの縋る言葉
三つ戻れば笑顔のスタンプが
二つも並んでいるのに
どうして
どうして?
時を刻む時計の針は
止まることを知らずに進んで
私だけが
あの日に取り残されている
今、あなたは
どこで何をしているのでしょうか
今、あなたは
大切な人を見つけたのでしょうか
今、あなたは、
もう一度
あなたにメッセージを送りたかった
好きだとか
愛してるだとか
どうしようもない言葉で
あなたを困らせてやりたかった
少しだけ
またあなたに振り向いてほしかった
画面下の空白に
打ち込んだメッセージは
送信できないまま
スマートフォンの電源を落とした
さよなら、
未読のメッセージ
ご覧いただきありがとうございました。
送りたかったメッセージに、さよなら。
誰かに届きますように。




