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第78話 アンソニーと遊園地デート 

翌日になり、朝日が昇ったころ。

アリサは、騎士団の人たちと一緒にジェットコースターのところにいた。


団長のアンソニーをはじめ多くの団員は最初にジェットスターに乗ることを怖がって見学を希望したのだ。

ただひとり、勇気のあるひとりの団員が挑戦することにした。


「ここから乗るんですよね」

「そう。楽しいてすよ、ジェットコースター」


ゴンドラの乗り込む。

安全ベルトをしっかりと留める。

安全設計はばっちりだ。


「いきますよ」

「お願いします」


アンソニーが起動スイッチを入れる。

ゴンドラの鎖を引き上げるギアに直結した魔石の塊が光りだす。


ゴンドラを動かすために大き目の魔石を24個利用している。

この魔石はチャージできるタイプでエネルギーを放出しても連勤畑でチャージできる。


ゴンドラが動き出した。

ゆっくりと、ゆっくりと。


「へぇ、こうやって上に上がるんですね。僕、高いところ好きだから楽しいです」

「まだまだよ。一番上に行ってからがすっごく楽しくなるの」

「そうなんですか?」


ゴンドラは最初の一番高い坂を上りきって、今度は下り坂だ。

そこからはスピードがいきなり加速していく。


「うわぁーーーー、なんだぁーーー」

「ひゃっほぉーーーー」


早馬程度のスビート感しか感じたことがない団員さんは、顔に受ける風と落下感で半分パニック状態だ。

当然、アリサは最高に楽しんでいる。


「次はカーブよ」

「ええぇぇぇぇ」


恐怖の表情を張り付けたまま、急カーブに突入する。

横Gがかかって、アリサのほうに団員の体重がくる。


「吹き飛ばされるっ」

「大丈夫よ。この感覚、いいわねっ」


そのあとも上がっり下がったり曲がったり。

残念ながらループまでは作れなかったけど、スピード感はなかなかだ。


「ふうーーー。もどってきちゃった。楽しかった」

「もう、ぐったりです」

「でも、楽しくなかった?」

「うーん。なれれば楽しめるのかも」

「じゃ、もう一周いってみる?」

「パス!」


ぐったりして降りれないから、他の団員さんが手伝っておろしてくれた。


「次、誰いきます?」


団員さんたちは、お互い顔を見合わせていて、手が上がらない。

えー、楽しいのに。


「やはり、私だろう」


やっと団長のアンソニーが手を挙げた。

そうそう。団長なんだから。


「じゃ、私、もう一回、団長さんと乗りたい」

「「どうぞ、どうぞ」」


アンソニーとふたりでジェットコースターに乗る。

やっと夢が叶った。

遊園地デート。


「楽しいわね」

「ええ」


そう答えるアンソニーだけど、表情がガチガチだ。


「いきます」

「ああ」


ゴンドラが昇りはじめる。

がたん、がたんと鎖を引き上げる音を響かせながら。


「この感じ。わくわくするわね」

「・・・・」


この後、急降下があるのはさっき見たから知っている。

それを想像して、会話にならない。


きゃー。わーい。おおっ。

うわわわぁ。なんだぁぁぁぁ。ぐわっ。


ふたりの楽しい時間は1分30秒で終わってしまった。


「楽しかったですね」

「思ったほどじゃないな」


そうは言っているけど、顔色悪いわよ、アンソニー。

そのあとは順番に団員達がジェットコースターを楽しみました。


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