第77話 ジェットコースターができた
「やっとできた」
「これは、伝説に聞くオリエンタルドラゴンですか?」
たまたまアリサの近くにいた騎士団員のひとりが聞く。
木で作られたレールが上下になりながら、ぐるりと回っている。
スタート地点には、乗車ホームがある。
そこから、ジェットコースターのトロッコに載って一周するのだ。
「そんなものじゃないの。ジェットコースターよ」
そもそも、ジェットコースターがどういうものか。
その前に遊園地がどういうとこか。
そこから説明しないと、理解はできないはず。
だけど、もっと簡単に理解する方法だってある。
「あなたもこれ、体験してみる?」
「なんか楽しそうですね。お願いします」
大丈夫かな。
でも、ひとりで乗るのは嫌だしな。
ちょうどいいか。
実はすでにアンソニーやマリオ親方など、何人かに声を掛けたんだけど、これがどういうものか分かっている人たちは。
「あ、私はいいです、やっぱり一番苦労したのはマリオ親方ですから、親方、どうぞ」
「えっ、実際に身体動かして作ったのは騎士団の方でするから。団長さんどうぞ」
結局、おしつけあって乗りたがらない。
残念。
誰か乗りたがる人いないかなと思っていたら、いた。
「騎士団は明日目的地についてしまうから、最後のチャンスなの。一緒に乗りましょう」
「はい。よろしくお願いします」
さすがにいきなり有人で試験走行する訳にはいかないから、今夜中に試験走行をしてオッケーだったら明日、完成を記念してみんなに乗ってもらおう。
きっと楽しいはず。
だけど、絶叫マシン未体験な人のリアル絶叫がどんなものなのか。
翌日知ることになるのだった。
騎士団がいるうちにぎりぎりできました。
楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらと思います。
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