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第75話 錬金畑の新作アイテムができました

「どうかな」

「何作っているんですか?」


錬金畑でアリサがじぃーとみていると、アンソニーが横に来て一緒に見る。


「あ、これ、新作なんです」

「芝、ですか?」


見た目は確かに芝だ。

今は青々と茂った芝に見える。


「そうです、芝です。でも、ただの芝じゃないんです」

「どんな芝なんですか?」


興味があるみたいだから、ちょっと実験をしてみる。


「ほら、こうやって芝を四角く切ってあげるんです」

「はい」


だいたい縦と横が20センチの正方形になるようにしゃべるで切れ目をいれる。

その上で、その正方形の下をしゃべるで掘り返す。


「どうかな。うまくいくかな」


慎重にやっていくと、芝は下の地面から離れる。


「あ、浮き始めた」

「でしょ。成功ね」


この芝は浮遊芝。

芝の下に浮遊するプレートを作り出すことができる。


いままでは素材が足りなくてできなかったけど、騎士団の素材収集担当の方が持っていた素材の中に必要な素材を見つけて、分けてもらった。


「まだ、あまり広くないから、小さな浮遊プレートしか作れないけど、大きなものができれば人も乗れる浮遊プレートができるの」

「へぇ、それは楽しみですね」


丁寧に切り取った正方形を元の位置に戻す。

ぐっと上から抑えると浮遊しないで普通の芝みたいになる。


「最近、錬金畑で作っているのがポーションとかが多いから、少しは新しい物でも作りたいなって思って、騎士団の素材担当の方にお願いしたの」

「あ、うちの素材担当は役立ちましたか」

「ええ。いろいろと珍しい素材もあったから、分けてもらったの」

「それは良かった」


アンソニーさんと一緒にこうして畑でちょっとした作業をしているのは楽しいな。

なんか、ふたりだけの世界みたい。


「あと、どのくらいで目的地につくの?」

「そうですね。2日もあれば着くはずです」

「そしたら、騎士団の人もアンソニーさんも、行ってしまうのね」

「ええ。国境の街の近くに陣を構築して、帝国の動きに対応しないといけないんです」


そうかぁ、行ってしまうのか。

アンソニーさんと会えなくなってしまうなぁ。

ちょっと寂しいな。








久しぶりに畑アイテムづくりのお話ですね。


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