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第68話 騎士団が浮島にやってきた


「おおっ、騎士団だ。紅炎の騎士団が街道を進んでいく。かっこいいなぁ」

「いつかは、僕も騎士団に入るんだ」

「おまえなんか、入れるはずないだろう」

「そんなのわからないじゃないか」


騎士団が街を出て、海岸に向かっている。

目指しているのは、錬金畑がある浮島。


馬に乗って完全武装した騎士が30名。

その先頭にいるのが、騎士団長のアンソニー・フェルトマイアー。

ガリナ王国の第三王子だ。


騎士にはそれぞれ10名の従者がいる。

従者の装備はそれぞれ違う。


弓を持つ従者。

槍を持つ従者。

なかには魔法使いと思われる従者もいる。


総勢330名が行列を作って行進しているのでなかなか壮観だ。


「よし、ここでいったん小休止するぞ」


海岸まで来ると全員が集まるまで小休止となった。


そして、海岸に作った桟橋にひとりの騎士と10名の従者がセットになって進んでいく。

ちょっと大きめのボートに乗るためだ。


ボートで沖に停泊している浮島に向かう。

騎士が乗る馬は訓練されているから、静かにボートに乗っていく。


合計30セットの騎士と従者を浮島に送り届けるのには、2時間もかかった。


「よーし、これで全部だな」

「はい。最後の騎士もつきましたから、移動完了です」


浮島には、いろいろなアイテムを作っている畑がある。

しかし、1万平方メートルにもなる浮島にはまだ何も利用されていない空き地も多い。


その空き地にテントを立てて、騎士団の騎士と従者が寝起きをする。


「壮観じゃのお」

「本当に」


観覧車に乗って、上から騎士団が浮島にやってくるのを眺めていたアリサと大工のマリオ親方。


これから10日間。

騎士団と一緒に国境の街の近くの海岸まで一緒に行くのだ。


まるでちょっとした街がやってきたような感じがする。

アリサは、とっても楽しみにしていたのだ。

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