第57話 カラフルスカーフ復活
「あ、ブリシラさん、お久しぶり」
「アリサさん、元気だった?」
「ジャスミンさんもそろそろ来るはずよ」
プリシラさんから連絡があって、久しぶりで3人で会うことになった。
カラフルスカーフの報告もあるという。
「ジャスミンさんだ。おひさっ」
「おひさしぶりです」
3人が揃ったから、近況報告をしたりしてワイワイと騒がしい。
私はエリオット以外の話をした。
エリオットのことは私の中でなかったことになっている。
「それで集まってもらったのはね」
「うん」
「そろそろ、カラフルスカーフが売れきれそうだって話」
「えー、全然売れないのかと思ってた」
「そうでもなくて。最初は全然だったけど、しばらくしてちょっとづつ売れ出して」
「よかった」
「また、プチブームみたいになっているの。このままだと1週間もすれば売り切れになるから、また作ってほしいなと」
よかった。せっかく3人で作ったカラフルスカーフが駄目になるのは寂しすぎるから。
「私は大丈夫。3日もあれば染めるられるわ。数にもよるけど」
「できれば、前の倍くらい作りたいの」
「そんなに?でも、大丈夫?」
「実は、他の街の商会とも連携して売り出す準備をしているの」
「ところで、アリサさん。染料は用意できます?」
「もちろん。もう作ってあってね。今度は12色あるわ」
売れないと分かったときには、もう色々チューリップを育てていたし、スカーフに使えなくても、何かに使えると思って染料は沢山作っていたの。
色の種類も12色コンプリートしておきたかったし。
「あとね。アリサさんに相談なんだけどね」
「何?」
「アリサブランド使わせてほしいの」
「ええっ」
プリシラさんによると、アリサが作っているポーションは既に冒険者だけでなくお金持ちの間でも評判で、アリサブランドのイメージはすごくいいみたい。
スカーフにアリサブランドを入れると、売りやすくなるとプリシラさんは言う。
「でも。ファッションは別じゃないの?」
「そうでもなくて。デザイン的なブランドじゃなくて、製品の質を保証するブランドとして使いたいの」
また、クレームがあったらと思うと怖いけど。
ファッションアイテムで私のブランドが付くなんて。
すっごくうれしい。
「いいわ。やりましょう」
「そうこなくっちゃ」
アリサブランドの作戦を3人で話し合う。
さらに、アリサブランドはポーション等にも必要になるから、騎士団長のアンソニーとビル&ボブ商会のボブにも話をつけて、協力してもらうことにした。
「でも。アンソニーって、王国の王子なのよね。協力してくれるかな」
「王子としてではなく、騎士団長としての協力だから。安定供給をセットにすれば大丈夫だと思うわ」
「そのあたりは、プリシラさんが詳しいからおまかせするわ」
恋はうまくいかなかったけど、仕事は順調に推移しているみたい。
錬金畑でがんばってつくるぞぁ。




