第49話 冒険者ギルドに買い取りしてもらおう
「こんにちは。こちらの冒険者ギルドではアイテム買い取りしていますか?」
「はい。うちの会員が必要そうな物に限ってですが、買い取りしています」
アイテム屋さんでもいいんだけど、冒険者向けのアイテムはこっちかなと。
「これなんですけどね」
ポーションを一杯ならべてみる。
低級ポーションが120、中級ポーションが50、低級マナポーションが10。
「ずいぶん、ありますね。薬師の方ですか?」
「錬金術士なんです。アリサと申します」
「えっ、アリサさん?もしかして、アリサブランドのアリサさん?」
「なんですか、アリサブランドって。別のアリサさんじゃありません?」
話が通じない。アリサブランドって何?
「あれ?紅炎の騎士団に上級ポーションを提供しませんでした?」
「提供しました」
「あの上級ポーションは、アリサブランドとして、冒険者の中で噂なんですよ」
「ええーっ」
そんなことになっているとは。
確かに高品質の物だけ提供したんだけどね。
だいたい、騎士団から冒険者に流れるなんて、考えてなかった。
「じゃあ、もしかして、このポーションもアリサブランドなんですか?」
「上級ポーションはもってきてなくて。でも、品質はいいですよ」
「もちろん、見ればわかります。この澄んだ色」
「わかります?」
「もちろん。これでも買い取りのプロですから」
「いくらで買ってくれます?」
低級ポーションが銀貨1枚と銅貨4枚。
中級ポーションが銀貨8枚。
低級マナポーションが銀貨3枚。
「相場よりずいぶんと高くないですか?」
「もちろんです。アリサブランドですから」
どうも、アリサブランドだというとあっと言う間に売れると読んでいるみたい。
本当かな。ちょっと面白いから、明日どれくらい売れたか見にこよう。
「あと。実は試してもらいたいアイテムがあるんですが」
「どんなアイテムですか?」
「これです」
赤、青、黄の3色のキウイフルーツみたいな実を並べる。
それぞれ3個づつある。
「モンタビって言います」
「初めて見みますね。どんな効果あるんですか?」
「魔物に向かって投げると魔物が酔います。猫にまたたび、魔物にモンタビ、なんです」
「へぇ、そんなアイテムあるんですね」
「はい。ただ、私も使ったことないので、冒険者の方に使ってもらいたいな、と」
「えっと、これ、いくらで売るんですか?」
「まだ効果が分からないので、値段がわからなくて。だからまずはお試しで使ってもらって、その上で値段をつけてもらいたいんです」
「でも、これもアリサブランド、なんでしょう?」
「はい、アリサブランドです」
うーん。ブランド効果ってすごい。
よく分からないアイテムであっても、買い取ってもらっちゃった。
効果を調べるために報酬決めて、依頼ださなきゃと思ったのに。
お金もらった上に、ちゃんと効果報告まで約束してくれた。
「赤が火の属性の魔物、黄は土ね。青が木属性の魔物に効くの」
「わかりやすいわね」
そんな説明をしていると、一人の冒険者が入ってきた。




