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第43話 声質変化ドロップに錬金で挑戦

親方達が木材を様々な形に加工している時、私は早速、狼のキモを使った錬成をしていた。


「まずは、このキモを粉末にするんだよね」


『ゴロゴロ切り株』のところに来て、キモをセットする。


ゴロゴロ切り株は色んな物をすりつぶして粉末にしてくれる。

ブレンダーみたいな物。


まずは、一番可能性がありそうなワイルドウルフのキモからやってみる。


ぐおん、ぐおん。

すり鉢状になった切り株の上に大きな丸い石が音を立てて動いている。

石が往復する間に真ん中に置かれた物が粉末に変わっていく。


10分くらい眺めていると、ワイルドウルフのキモの粉末が出来上がった。


「これを栄養剤の液体に混ぜてる」


特別な栄養剤が完成した。

これをドロップの木の根元に挿して。


ドロップの木が実っているイメージをして、手を幹に当てる。

錬金のパワーを注ぎ込む。


ふわっ。魔力が減っているのを感じる。


本来、実がなるのは3日くらいかかるのを早回ししている。

魔力をずいぶんと使ってしまう。


だけど、その甲斐あって、ルビーの様な透明で真っ赤なドロップが実った。

上出来です。


今の段階で実ったドロップは3つ。これからどんどんと実ってくるはず。

試してみようかな。どんな声質変化が起きるのかな。


ひとつ舐めてみる。なんか、お腹の下あたりにパワーがこもった感じがする。

うまくいくかも。


時間はちょうど3時でおやつの時間。

さすがにここからでは親方達には聞こえない。


100mくらいに近づいて声をかけてみよう。

大工作業をしていて音が多いとこにいる親方達には普段の私の声では届かない。

実験にはちょうどいい。


【【【 おやつのじかんですよ 】】】


うわぁー、すごい声が出た。大声なんてレベルじゃない。親方達はびっくりして腰を抜かしてしまっている。

見習いの子なんて、頭抱えて震えている。


【【【 ごめんなさぁーい 】】】


やば。謝った声まですごいことになってる。参った。


仕方ないから、親方に筆談で話をした。(おやつです)って。


「どうしたの?その声」

(アイテムを試験しようと思ったら効果おおきすぎて)

「大丈夫なの?」

(そのうち元に戻るはずです)


戻るまでしずかにしていないと。


黙っておやつを食べた。


その後、黙々と声質変化ドロップを作ってみた。


色とりどりのドロップができた。

基本は3色で赤、青、黄色。

ただし、濃い色から薄い色まで揃っている。


一時間経って、声が元に戻ったのを確認して、次のドロップを試してみる。

今度は赤の一番色が薄いタイプ。


【あー】


今度はいいかも。腹に力が入って太い声が出ている感じ。


そのまま、薄い黄色のドロップを舐めてみる。


{あー}


音量は同じらいで高い声がでた。ソプラノっていうのかな。

ドロップを砕いて混ぜ合わせると、求める声質になる粉ができるわね。


ミュージカルの主役の人の声質をイメージしながら、ドロップの粉を調合してみる。

多少違うバージョンで3つの粉を作ってみた。


これをエリオットさんに試してもらえば、最適な声質変化粉がわかるはず。


明日朝、エリオットさんが公演中はいつも昼食を食べていると言ってた食堂に行ってみよう。


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