第33話 新しい剣を売りに行こう
今日は久しぶりに武器屋にやってきた。
「あ、アリサさん。いらっしゃいませ」
武器屋の店員さんで、かっこいい女性の店員さんが迎えてくれる。
「また剣を持ってきました」
「また作ったの。どれどれ、みせてみて」
大きめの鞄から1本の剣を取り出す。
「この剣は鋼鉄の剣です。研いでないのは前と一緒ですが」
「うん。出来はいいわね。バランスも良くて使いやすいわね」
「はい」
「値段は前と同じでいいかしら」
「はい。金貨15枚でしたよね」
「そうね。金貨で15枚。ん?そっちの剣は?」
「炎の鋼鉄剣、だと思うんですが」
「本当?鋼鉄の剣に、炎の属性が付加されているの?ちょっと試してみていいかな」
「もちろん、いいですよ」
女性店員さんは炎の鋼鉄剣を軽く一振りする。赤い軌道が微妙に残る。
次に近くにあった木片を上に投げて、炎の鋼鉄剣で切りつける。
ぼぉっ、と音がして木片が黒焦げになった。
「確かに炎の属性がついているわね。これの鑑定は預かってからでいいかしら?」
「そうですよね。あまり見かけない剣ですから」
「私も剣のことは詳しい方なんだけど、特殊効果付きは値段の変動が大きいから」
「でも、予想だとどのくらいになりそうですか?」
「そうね。鋼鉄剣の2倍は確実だと思うわ最大で3倍かな」
「すると、金貨30枚は固いですね」
「あ、鋼鉄剣の相場は金貨20枚だから金貨40枚。研ぎ代とかは、変わらないからそれを引いて35枚ね」
剣は作るのは難しくて失敗も多いけど、買い取りは簡単にしてくれるから、作る甲斐があるわ。
この街の剣の需要は多いみたいで、よっぽど大量に作らない限り相場で買い取ってくれるみたい。
もっとも、属性付きはわからないけど。
「ちょっと聞かせてほしいんですが。鋼鉄の剣より高い剣ってどんな剣ですか?」
「属性付きってことじゃなくて、使われている素材の話かしら」
「はい」
「それならミスリルね。魔法金属って言われているわ。鋳造するにはインゴットが必要ね」
「ミスリルの剣。ですね」
ミスリルかぁ。ちょっと簡単にはインゴットは手に入らない。元になる鉱石があればれ錬金畑でも、できそう。
まだ、私にはまたまだ無理かしら。ミスリルを手に入れる方法すら分からないし。
「ミスリルの剣なら金貨200枚はいくと思うわ。貴族の帯刀する剣としては最高級の物のひとつだから」
「すごいですね。作ってみたいです」
「錬金術で作ることできるの?」
「えっと。まだ作ったことないんですが、作り方はあるはずなんです」
「すごいわね。錬金術って」
「いつかはミスリルの剣」って感じよね。私の錬金畑じゃ、まだまだだけどね。




