剣士の魔法の戦い
シェールは、ノエリアの前に立った。
リーシアからの魔法の猛攻は、すでに無くなっていた。ラタがリーシアの相手をする事を選んだので、リーシアは自衛のために力を割く事に切り替えたのだ。
だが、前からシェールが自分に向けて走ってくるのを見たノエリアは、またも魔法のドームを作り出した。
「こんなもの!」
そう言い、シェールは剣を横に振った。
魔法のドームはまるで卵の殻のように簡単に砕けた。
「そんな! ラタ様でも簡単には割れないのに!」
ノエリアが驚いた顔をしている。
「脆すぎるのよ!」
それで、ノエリアに向かっていったシェールは、剣を振り上げた。その剣はノエリアの肩を狙って放たれた袈裟斬りだった。
それを、肩を落として剣撃を避けるノエリア。ノエリアは下がっていくが、それに合わせてシェールも前に出る。
シェールは剣をノエリアに向けて突き刺した。
だが、体をひるがえして、またも避けるノエリア。
「ちょこまかと!」
そう言い、ノエリアの事を追いながら剣を振るシェールであるが、その様子は完全に弄ばれているように見える。
ラタはリーシアに向けて突撃をしていった。
リーシアはセイフティーウォールを使い、身を守った。
丸い玉の中に、リーシアの姿を見えるという状況である。ラタは、リーシアのセイフティウォールを破るため、クレイモアを突き刺した。
「はああああぁぁぁああ!」
ラタは突き刺した剣を捻り、横合いに向けて払う。
そうすると、リーシアの作ったセイフティウォールは、風船のように破裂をした。
「こんな事って!」
セイフティウォールが、こんなに簡単に破られた事が初めてであったリーシアは、驚いて顔を上げた。
そして、ラタは横薙に剣を振り払って、リーシアの事を襲う。
リーシアはその剣を、自分の持っているマジックワンドを使って受け止めた。リーシアは、ラタの攻撃を受け止めるつもりだったが、ラタの攻撃は思いのほか強く、街道の脇にある、草むらまで、吹き飛ばされてしまった。




