戦いの開始
シェールの剣が光る。リーシアがシェールの剣に向けて放った魔法だ。
その光は、シェールの剣の切れ味を増幅させている。
ライトソードという名前のその魔法を使ったリーシアを見て、相手のノエリアも魔法を使った。
ラタの持つ、大きな剣。クレイモアの柄の部分から羽が吹き出して、辺りにばら撒かれた。
フェザーソードという名の、その魔法は、武器を軽くするための魔法だ。今、ラタの手にある武器は羽のように軽くなっている事だろう。
クレイモアを下から振り上げるラタと、上段から剣を振り下ろすシェールの剣が、ぶつかった。
カンッ……と乾いた音が響く。
二人がつばぜり合いをして、睨み合う。その最中にラタの後ろから大きな音が聞こえてきた。
「そいつの事は俺がもらうんだ!」
ダイヤモンドドールになった秋成が、シェールに向けて大きく拳を振り上げているところであった。
そこに、横合いからドラゴンオブソードマウンテンが突撃をする。
額にある角を使って、相手を突き刺そうとしているような鋭い突撃でダイヤモンドドールにぶつかっていき、ダイヤモンドドールの事を吹き飛ばした。
大きな土煙を起こしながら倒れるダイヤモンドドール。
ドラゴンオブソードマウンテンは、倒れたダイヤモンドドールにのしかかり、ダイヤモンドドールの体に爪を立てた。
だが、その爪は刺さらず折れ飛んでいく。
「ダイヤに爪なんて、通らないわよ!」
リーシアが言う。
本来の獣であれば爪を突き立て、喉笛に噛み付いているところだったのだろうが、敵はダイヤで体ができている巨人だ。
続いて、ドラゴンオブソードマウンテンは、ダイヤモンドドールの喉に噛み付いたが、その歯も折れ飛んでいった。
ドラゴンオブソードマウンテンは、それでも続け、頭をダイヤモンドドールに叩きつけていった。
ガンガンと頭を叩きつけるドラゴンオブソードマウンテン。
「効かねぇよ!」
秋成はそう声を上げ、ダイヤモンドドールはドラゴンオブソードマウンテンを払い飛ばした。
ダイヤモンドドールの、硬い体には、ドラゴンオブソードマウンテンの攻撃は、まったく効いていないようだ。
それでも、体を地面にベッタリと付け、威嚇をするようにして大声をあげた。
「キィィィィイイエエェェェェ!」
そう、大声をあげるドラゴンオブソードマウンテンに、ダイヤモンドドールは、一歩身を引いていった。




