118.5章 - 第12話 ”一つ目の到達点 変質と進化 #4/6”
“では。お三方の内、他2人から受ける影響が、この後の選択の影響を受けづらい順に参りましょう。まずはルナリスさん。顕現体については特殊なスキルもありませんので、基本的に今の肉体から連続性をもった一つのみという事になります。よろしいですね”
「はい、もちろん……です。ナオ……様に……選び、愛していただいた……この身を、大切にしたい……です」
“リリム・ユヴェールとなったルナリスさんですが、従来であれば、大会で”神授の雫”を使い垣間見たように、ある程度単一の方向性に特化した進化先から選ぶのが、正当な進化の方向性でした。そこに、ナオさんから共有スキルとして、”魔力変質:神代魔法適正”と”神威-領域規定”を授かっています。この事で、神翼種の適性を得、かつ複合的な特性を生かしたまま進化する事が可能となりますが、この場合、あくまでナオさんの眷属という扱いは外れません”
「まさに、望む……形、です」
“もともと、神翼種、あるいは同様に『神』の位階へと挑むような進化は、元の進化に神翼種の特質が加わる事になります。《元の種族/神翼種》といった形ですね。純粋な神翼種で第一進化を迎えたナオさんは極めつけの例外です。元が信仰のない天使/堕天使という特殊性をもっていたためですね。本来は信仰する神の使徒たる天使が、己自身が信仰の対象となりうる神翼種になる。という事がそもそも、ありえませんので。さて、ルナリスさんの進化先ですが、具体例を一応、抜粋すると”
と、表示される追加の半透明モニター
進化元:☆6 リリム・ユヴェール (ランク2)
進化先選択肢例
☆8 リリム・ユヴェール/神翼種 (ランク3)
☆7 ノーブル - リリム・ユヴェール (ランク3)
☆7 フラワー・リリム・ユヴェール (ランク3)
「リリム・ユヴェール/神翼種……を、お願いいたします」
“承知しました。では、進化を適用します。スキルの統合と進化も、同時に実施されます”
変化はまず何よりも外見に、大きく現れました。
ルナリス本人の容姿は以前と変わらず、虹色の輝きをともに宿した、膝下まである銀の髪に、青銀の瞳。
大きすぎず程よい胸のふくらみに、小柄な身長、ほっそりとした肢体。
最大の変化は何と言っても、神々しい翼が合計4対8枚も、背に2対、頭両側面から斜上後方に向かって1対、腰からやや下向きに1対。
さらに、足首から外向きにも、小さな翼が1対2枚(これは背中下側の1対とセットとすぐ後にわかりました)。
そのあまりの美しさと神々しさに、私も紗雪も言葉を失って魅入られてしまっている間に、表示されるステータス画面。
============ルナリス:進化前のスキル============
Slot E-1:☆7 エンゲージメントスキル-狂愛の楔
Slot EX-1 : ☆9 魔眼-月姫の時空眼
Slot1 ☆8 統合:供犠姫 SLv.10 <変質待機状態>
Slot2 ☆7 月影刀舞 SLv10 <MAX>
Slot3 ☆7 魔力掌握 SLv.7
Slot4 ☆8 Lock:属性-魂魄 SLv.6
Slot5 ☆4 属性:雷 SLv.10
Slot6 ☆7 属性:時空 SLv.5
Slot7 ☆3 状態異常抵抗 SLv.10
Slot8 ☆4 中級鑑定 SLv.10
Slot9 ☆3 テイム SLv.4
Slot10 <呪いによる強制スキルの解除により、空欄>
Slot11-13 リセット済み
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============ルナリス:進化後の状態============
名前 :ルナリス
種族:☆8 リリム・ユヴェール/神翼種 (ランク3)
性別:女性
年齢:18歳
身長:146cm
職業:月ノ姫巫女
称号:傾国の姫
状態:ナオの眷属
冒険者ランク :C
<特殊外見>
瞳:虹色の輝きを宿す蒼銀
ヘイロー:虹の輝き
翼 (個別に展開/収納可能)
第1(背/上) - 時空 (白翼に虹の輝きを纏う)
第2(頭) - 月 (透明翼。虹の輝きが翼の姿を現す)
第3(背/下、足) - 宝石 (七色のグラデーションを成す、薄い宝石が形作る翼)
第4(腰) - 性愛 (黒翼に虹の輝きを纏う)
第5 - 未発現
第6 - 未発現
<ステータス傾向値>
HP:8
MP:13 (+種族補正2)=15
STR(筋力):8 (+種族補正2)=10
AGI(敏捷):8 (+種族補正2)=11
END(耐久):8 (+種族補正2)=11
DEX(器用):12 (+種族補正2)=14
INT(知力):14 (+種族補正2)=16
MND(精神):14 (+種族補正2)=16
CHR(魅力) :20 (+種族補正2+超速再生2)=24
LUK(幸運) :4 (神翼種による後天的向上 +14) =18
<スキル>
Slot E-1:☆7 エンゲージメントスキル-狂愛の楔
Slot EX-1 : ☆9 魔眼-月姫の時空眼
Slot1 ☆8 Lock:統合スキル-虹纏う銀の姫 SLv.3
Slot2 ☆8 Lock:統合スキル-淫魔姫 SLv.1
Slot3 ☆7 月影刀舞 SLv10 <MAX>
Slot4 ☆7 魔力掌握 SLv.5
<内包魔術行使スキル>
発動短縮 ※魔術発動待機時間を50%短縮
消費増幅 ※MPを追加で投入し、魔術の最大効果100%増加可能。最大消費増加=200%増。
二重詠唱 ※同時に2つの魔術まで詠唱、発動待機可能
多重詠唱 ※同時に複数の魔術の詠唱、発動待機可能。多重数は資質と熟練度による
無詠唱 ※詠唱のカットが可能
Slot5 ☆6 属性:雷霆 SLv.1
Slot6 ☆4 状態異常耐性 SLv.1
Slot7 ☆4 上級鑑定 SLv.1
Slot8 ☆3 テイム SLv.4
Slot9
Slot10
<統合スキル-虹纏う銀の姫> ※各スキルレベルは統合スキルのレベルに準じる
☆8 属性-魂魄
☆9 属性-時空 ※“邪神ヨグ=ソトースの加護”由来へ進化
☆6 属性-宝石
☆6 神霊感応 ※霊視、第六感 内包進化
☆5 生成-制限:宝石 ※マナから物質を生成する
<統合スキル-淫魔姫> ※各スキルレベルは統合スキルのレベルに準じる
☆8 属性-性愛 (上級性魔術の行使可能)
☆4 性技-王族
☆4 性技-淫魔
☆7 瞬間再生
※生命力(HP)/魔力(MP)回復力強化、欠損復元
☆8 生命/精神 - 奪取/譲渡
※自身の知覚可能範囲内に対するHP/MPの奪取/譲渡
※接触面積が広いほど、かつ、体内/粘膜等の直接接触である程、高効率
☆8 魔力体質-魅惑
<元種族/神翼種 内包スキル>
身体的特徴の自動付加:翼と、ヘイロー(光の環)
翼:魔力飛行
ヘイロー:属性強化 (保有属性の効果量をSLv.×ヘイローランク×5%増強)
信仰:対象-ナオ (信仰対象への従属)
中性体/生殖不能 :無効化/統合スキル”淫魔姫”により女性体に上書き
LUC 18 / CHR 18 以上強制取得
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真剣な顔で、内容の確認と共に、本人の中に与えられる新しい知識を確認していたのでしょう。
切羽詰まった表情を途中までしていたため、少し心配し始めていたのですが、ルナリスの第一声は。
「わたくし自身……の、”★8感覚過剰増幅”は失いました。が、”属性:性愛”に……より、さらに進化した……上級性魔術で、感覚過剰増幅の効果……を、自他ともに付与できる、よう……に、なりました。それ……に、新たな性技の、知識も! です……ので、ご安心……ください!」
でした……。
「ルナリスぅ、何を真剣に思い詰めているのかと思ったら……! 私をどんな目で……というか、もう正直気がついていましたが、ルナリス実は、かなりエッチですよね!? 神々しく、最高に美しくなった貴女に感激していましたのに」
「まあ、ナオ……様……わたくしは、嬉しゅう……ございます」
ほにゃっと、微笑む彼女に本気でクラっと来てしまって。確実に魅力による破壊力が天井知れずに上がっていますね。
迫られたら絶対拒否できないと確信できるほどに、好みドストライクなだけでなく、魅力的すぎます。
「えーと。ルナリスちゃんが、とてつもなく魅力を増したわけだけれど。スキル面をみてみると、かなりのスキルが統合、進化。それと、ユヴェールの宝石種関連スキルが追加された感じね?」
「はい、月影刀舞……は、わたくしが……まだ未熟故、進化はできません……でした」
「いや、それにしても全体的にすごすぎますよ。そもそも、特殊や上位の属性を多数保有している上で、デメリットを解消しながらの進化。淫魔姫、ってすごい名前ですが……の、”☆8 生命/精神 - 奪取/譲渡”が、供犠姫のドレスの吸収効果と重複かつ、任意発動ですよね。それと、魂の漏出がなくなって、一方で誘引効果は”☆8 魔力体質-魅惑”で継承されていますよね」
「ですね、ナオさん、これ詳細見ていくと、対象も知覚可能な対単体ではなく範囲全体なので、格下集団とか、搾り尽くして倒せちゃう可能性がありますね。後は、属性:宝石と、生成ですか」
と、そこでルナリスが手のひらの上に魔力を集中させると、小さな紫色の宝石が。
「わたくしの魔術効果を……一時的に向上させる……消耗品として、生み出す事……が可能です。あとは……習熟していきます……と、装備品を……覆って付随効果を加えたり、も」
「なるほど、バフアイテムとしての効果があると。ちなみに装飾品としてとかも?」
「はい……宝石として、永続化する事……も、可能……です」
「アメティスタ達、生産組の子達が大喜びしそうですね。それに、ルナリスちゃん自身の装備の制作素材としても、親和性が高そうです」
「装備品は進化が終わった後で、強化だけでなく、いろいろと見直したいですね。皆が”悠久の楽園”の防衛をして、集めてくれた素材も増えているでしょうし」
あとはそう。
「邪神ヨグ=ソトースが何やらしていた影響、元内容不明の☆8スキル結晶が、『☆9 属性-時空 ※“邪神ヨグ=ソトースの加護”由来へ進化』に反映された感じでしょうかね?」
「おそらく……そうかと、思われ……ます」
ちなみに、翼は体と直接接続されておらず、わずかに浮いており、ドレスと干渉しないようになっていました。
また、表記通り、出し入れ自由なので、寝るとき等、邪魔になる時はしまったり。あるいは気分で出す羽根を一部にしたりできました。
私と紗雪の羽根もそうならないかな……と、ちょっと期待してしまいます。
寝る時とか、愛し合う時とか。あった方がいい時、無かった方がいい時と、いろいろあるのですよね。
ちなみにルナリスが、称号が”傾国の姫”に変わっている事に気が付き、顔を真っ赤にして俯いてしまったのはこの少し後のことでした。至上の供犠姫が外れて、自動で繰り上がったみたいですね。
恥じらうルナリス、可愛い。




