ゴブリン退治の前にドラゴン退治?!
「いやあ難癖付けて悪かったなあ。」
そう言ってエールを一気飲みするガイル。
「こちら こそ大勢の前で恥をかかせて。」
「俺らは三人でクランを組んでいる。
紹介するぜ。こちらがサーシャ弓使いだ。最初は盗賊だった時に知り合ってな。」
「こら その話もうやめてよ。」
少し怒るサーシャ
「こちらで大人しそうにしているのがヒーラーのノア。」
沈黙のノア
「こいつも若いがヒーラーの腕はな かなかだぜ。出会いは俺が前にいた町でいちゃもんつけてよ。」
「すいませんがお酒癖が悪いようで・・・。」
「まあな 騎士団時代も酒でトラブルばかりだったよ。王女の護衛の時だって酒でべろんべろんよ。そういやあんたにもいちゃもんつけたんだだったんだっけ。」
「まあ その話は水に流しましょう。」
いつもの細目で頭を掻きながら返事をする。
「ゴブリン討伐ですが。なにをするかわかりませんでした。
ギルドの受付嬢から3日後に各クラン合同で退治するそうですね。そんな規模のゴブリンがいるんでしょうか?」
「ああヒック・・・まあ本来は魔王が退治されれば魔物も減少するはずなんだが・・全然減ってないんだよ。」
そう言ってエールを一飲み。
「魔王が討伐されたって話は聞いてます。討伐した人たちも若いようですが。
めちゃくちゃな力を持ってるそうでが・・・・。
今は魔王を倒したお礼でどの国でも特別待遇されてるんでしょう。
そんなに力があるんでしたら。今も魔物退治をなさってるんでしょうか?」
「いや・・そんな話聞いてないぜ。
なんか異世界からがきた転生社だっけか、国からの特別待遇をいい事にやりたい放題なんだってな。
魔王を退治した謝礼に貰った金貨で我がまま放題なんだって村を・・・ヒック・・なんか通り過ぎた村なんかに敬意がないって村を半壊して占拠する有様で肝心の増殖する魔物なんて対応してくれないんだってな・・・・ヒックまあ他にも悪い噂ばかりだぜ。」
またエールを一気飲み。
ぺリルは顎に手を当て考える。
本来魔王って奴はどっかの魔族が自称するもんだ。魔族にも力の階級があって今回出現した魔王はどのくらい力を持った魔族か分からない。
魔族の頂点は魔神ゾロアークそして七人の側近。その下に3人の力を持った魔族がいる。
ゾロアークと七人の側近はこの人間界には干渉しない。
人間界に干渉するのはその3人の力を持った魔族である。
思い当たるのは3人の魔族の一人 魔界の大貴族テルムスだ。3人の中で最大の魔族を従え魔族に階級をつけている。
公爵 伯爵 子爵等だ。
多分 テルムス配下の魔族だろう。どの階級だろう。
それより興味があるのは魔王を討伐した連中だ。
例の(あいつ)もちょっかいかけているかもしれない。
「あのその他の世界からきた転生者ですけど・・・みょうな噂を聞いたことはありませんか?」
酒でべろべろのガイルは答える
「今はなんか仲が険悪になったらしいな。そういやその転生者に戦い挑んだ奴もいたそうだよ。
なんか仮面をかけた道化師っぽい奴でよ・・ヒックどの転生者だったけ・・・
そうだ音速の槍の使い手で名前は変な名前でタケルって言ったかな。
時間はかかったがその転生者タケルに手も足もでなくて土下座したらしいな・・・
まあ偏屈者だろうな魔王を倒した連中の一人に勝負を仕掛けるなんて・・・」
ビンゴ!
間違いない(あいつ)だ。
まああの性格だ。お得意の手加減をしたのだろう。
それより早く名声を上げて(あいつ)の耳に入るようにしよう。
「すいません。ガイルさん 今発注されているクエスト危険度が高い物は?。」
「ああ・・グリーンドラゴンが現れたらしいな商人のキャラバンを襲ったりしているらしい。」
「そうですか。で報酬は?」
ガイルは驚いたように
「金貨50枚のクエストだよ。まさかあんた討伐ってわけじゃないだろう?」
頭を掻きながら
「そのまさかですよ。自分の腕を試したくてまあ 不利になるようならすぐ逃げますけど。当たり前ですが・・・」
グリーンドラゴンは群れで生活している。
群れなら厄介だが一体くらいならなんとかなる。
「すいません。受付嬢に話をしますので・・ゴブリン退治の件は一緒にしましょう。明日この酒場で会えるでしょうか?」
「ああ 何より酒が好きなんでな・・細かい話はその時にな。まあドラゴン退治のクエストあんたなら達成できるかもな。俺たちはごめんだぜ。」
「分かりました。まあすぐに逃げ出しますの・・生きて会えますよ。きっと。では・・・」
会釈をしてギルドの受付嬢に話す。
「あぺリルさん なにか用事でも。」
「クランが決まりましたのでその報告をそれよりさっきクランのリーダーから聞きましたがグリーンドラゴンが出没したそうですね。」
受付嬢は普段の笑顔を驚きの表情で
「確かに商人のキャラバンを襲ってるようですね。本来群れで行動するはずのグリーンドラゴンですが単体で出現するようで。」
「商人のキャラバンの護衛の依頼はないのでしょうか?」
「あることはありますけど・・・名の売れた冒険者でなければ・・・。ぺリルさんまさか・・」
「そのまさかです。」
真剣な表情で答える。
「町からの外出は可能でしょうか?」
「ゴブリン達にちょっかいさえかけなければ大丈夫ですよ。でも力試しでも無謀ですよ。ぺリルさん貴方はお若いし命は大事にした方が・・・」
「まあ ちょっと観察するだけですよははは。」
いつもの細目で後ろ頭を掻く。
「ありがとうございます。それで目星はつけてるんでしょう。グリーンドラゴンが出現しそうな場所は?。」
「ええ・・・近くのナパリア渓谷の街道ですよ。ぺリルさん絶対に無茶しちゃいけませんよ!」
真剣な顔のギルドの受付嬢。
「まあ一目ぐらい見させていただきます。では外出しますね。クランのリーダから明日 ここで打ち合わせしますので・・・では」
「バカな行為は慎んでくださいよ!一目見るだけですよ!知りませんから」
「大丈夫ですよ。あくまで一目・・それだけです。では」
そう言って冒険ギルド兼酒場をでる。
向かう先は道具屋。
丁度 冒険者ギルドの周りは輪を描いたように商店がある。
待ちゆく人に訪ねる。
「ここに一風変わった道具屋はありますでしょうか?」
「一風変わった道具屋だってへんな事を聞く人だな。儲けにもならない商品を売ってる店があるよ。ほらそこに・・」
そう言われた場所は少しボロボロな店だった。
「ありがとうございます。すいませんね。」
そう言って道具屋に向かう。
カエルの道具屋とかかげられた看板の店中に入る。
「いらっしゃい。なにか必要なものでも。」
「いや少し品揃えを見させてください」
「好きにしてくれ。それにしても変わった人だな。こんな骨董品ばかりの店に来るなんて」
商品をみる。いいものがいくつかあった。
魔力を込められる球体。いわゆる魔力を込めたら爆弾みたいになる。
それに錆びた長槍
こんな錆びたものまで商品とは・・・でもちょうどいい。
「これを購入したいのですが・・・」
球体10個と錆びた長槍を店主に見せる。
「変わったものを買う人だなあ。まあ商売している俺も俺だが銅貨35枚でどうだい?」
「ええ構いませんよ。あいにく銀貨しかなくて両替できますでしょうか?」
「こんな店だってそれぐらいの余裕うはあるよ。」
「ありがとうございます。」
商品を買った。
準備はできたグリーンドラゴン退治に行こうじゃないか。




