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俺、女子高生になりました  作者: アガッタ
第1章 俺、いじめを成敗します

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いじめ事件3 ~新しい趣味~

家に帰ると、部屋の隅に古いテレビゲーム機が置いてあった。いじめの辛さを紛らわせるために怜奈が持っていたのだろうか。転生前の俺はゲーマーだったから、これは嬉しい発見だ。

翌日は学校が休みだったので、気分転換も兼ねて、駅ナカの電気量販店へKOFの新作ソフトを買いに行くことにした。服装は、シンプルなデザインのTシャツにジーンズのスカート。ファッションにしてはあまりにも地味すぎるかもしれない。それから、メイクはしていない。やり方もわからないし、そもそもコスメを持っていないからだ。


電気量販店の美容家電コーナーを通りかかったとき、俺は思わず足を止めた。怜奈をいじめている3人組がいたのだ。彼女たちは俺に気づいていないようだった。

3人は美顔器や脱毛器を手に取り、試しながら楽しそうに話している。

「これ、めっちゃ肌がツルツルになるじゃん」

「ねー、欲しいよねー。でも高いし」

すると、リーダー格らしき女子がニヤリと笑って言った。

「次はこの美顔器、怜奈のヤツに万引きさせようよ。どうせあいつ、私たちの言うこと聞くし」

万引き…? 俺は怜奈として、彼女たちの言葉に耳を疑った。怜奈を自殺未遂に追い込んだだけでなく、犯罪にまで巻き込もうとしているのか。あるいは、犯罪に手を染めさせた挙句、追い打ちをかけて、自殺させようとしたのか。いずれにせよ、俺の中で、怒りが再びこみ上げてきたのは言うまでもない。

俺は、KOFのソフトを買うと、そそくさとその場を後にした。


帰り道、俺はドラッグストアにも立ち寄った。ゲームに夢中になるだけでなく、少しは自分も変わろうと思い、プチプラコスメを探し始めた。

しかし、何から手を付ければ良いのか、全く分からない。うんうんうなっていた時に、見覚えのある女の子が声をかけてきた。

「怜奈ちゃんじゃない。そんなところで何しているの?」

昨日、3人組に絡まれそうになったときに助けてくれた彼女だ。

「ええっと、誰でしたっけ。」

実は、まだ彼女の名前を知らなかった。

「忘れちゃったの? 恵理だよ。河合恵理。」

「ごめん。頭打っちゃって、忘れちゃったみたい。」

その場しのぎのウソでごまかしたが、恵理は全く意に介さなかった。

「そんなことより、メイク、教えてあげようか。」

恵理は、そう言って、いくつかのコスメを選んでくれた。

「初めてのメイクって、楽しいよ。それに、気分も変わるから。それに、怜奈さん、メイクしていないから、何にでも似合いそうだよ。」

恵理の優しさに触れ、俺は少し心が和らいだ。

「そういえばさ、あの3人組のことなんだけど…」

恵理は、少し深刻な表情で話し始めた。

「あのリーダー格の田岸って子、実は、資産家の娘らしいよ。」

資産家田岸義信。その名前を聞いて、俺は驚いた。若くして億万長者になったが、インサイダー取引を繰り返していると噂されている、悪名高い人物だ。警察も証拠をつかめず、報復を受けてホームレスになったり、行方不明になったり、さらには駅前で殺された人もいるらしい。

恵理は続けた。

「田岸に逆らったら、お父さんにチクられて退学処分になるかもしれない。あまり迂闊な行動はしない方がいい。」

俺は、復讐を決意したばかりだったが、恵理の警告は重かった。田岸のバックには、想像以上の闇が潜んでいる。しかし、だからといって、怜奈の無念をこのままにしておくわけにはいかない。

俺は、これからどうやって田岸という奴と戦っていくべきか、じっくりと考える必要がありそうだ。

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