再逮捕
魔道具のワッパをかけるために詰め所に連行される。
豪奢な馬車が連なっている。
「いつまで待たせるんだ」「誰だと思ってるんだ」
怒号が飛び交っている。
わたしに構うより先にすることがあるだろうに。
ユミルとジャガは急いで戻っていった。
わたしは詰め所にいる隊員にミサンガをはめてもらえばいいらしい。
わたしはのんびり歩きながら馬車の横を通り過ぎていく。
半分クセで【鑑定】していると豪華な服を着た貴族風の男が目についた。
小太りの男を【鑑定】すると何かノイズのようなものが走る。
なんとなく服装がチグハグだと感じる。
耳飾りが服装に合ってないないような気がする。
何の気なしに【鑑定】してみる。
【鑑定】天邪鬼の耳飾り。魔道具のようだ。
嘘つきのライアーとイヤーカフを掛けてるのだろうか
この世界の創造主はダジャレ好きなのかセンスがないなぁ。とか
銅貨から【A.V.塑性変形】で作った知恵の輪に似ているなぁ。
とか考えていたら【アイテムボックス】に収納してしまった。
マズイ。と思い直ぐに耳飾りを馬車の下に取り出した。
ヤバイヤバイ。もう少しで犯罪者になるところだった。
一瞬の出来事だったので耳飾りが外れて馬車の下に落ちたと
思ってくれるだろう。
本当に気を付けないと無意識のうちに万引きをしてしまう。
たしかクリプトマニアとかいう心の病気だったような気がする。
真面目な人が嵌る精神疾患だったような記憶がある。
真面目に生きてちゃダメだね。
もっとのんびりお気楽に生きていこうと誓う。




