州都へ その2
わたしたちは隣り村を出発すると途中でフィヌムとクリケットを拾う。
フィヌムは村長が牽く兎馬の大八車風馬車に乗る。
クリケットは太郎が牽くわたしが操る馬車に乗ってくる。
わたしはいつも左目にしている眼帯を右目にしている。
運転するときにわたしの視覚と太郎の視覚が混ざると危ないからね。
本体のほうは視覚を制限してるために馬車の座席に座ってるか寝ている。
なのでかなり暇なのでスクーナやビコーナが話し相手をしてくれている。
しかしクリケットは太郎や頭に流れ混んできた文字の話を根掘り葉掘り。
わたしだって解らないことばかり聞かれてウザったい。
村長はフィヌムと商談をしている。
定期的に州都にコバルトを卸すことになりそうだ。
本当はフィヌムが誘拐犯に依頼し武器屋のオヤジと仲違いさせ
コバルトの取引を奪う絵を描いていた可能性もゼロではないが
そもそも武器屋のオヤジへの積年の恨みもあったっぽいしね。
お昼前には盗賊が襲ってきた。十数人はいそうだ。
死にたくなければ鉄を置いていけってことらしい。
やはり州都に近づくとコバルト不足が深刻なんだぁ
しかし狐掘人族の手練れの敵ではなかった。
【鑑定】してみたがステータスが全く追いついていない。
タマウたち兎人族よりも弱い。
本当に何しに来たんだろう?身包み剥いでポイである。
しかしタマウたちは護衛要らなかったんじゃないの?
かなり強い。村長たち精鋭と比べても遜色ない。
そういう意味ではホント猿人族は劣等種族だね。




