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臥亮転生  作者:
ダンジョン編
168/189

反省会 その2

 弟妹たちが見境なくガツガツ食べる。

 まぁ彼らがどんなに食べたところで銀貨5枚もいかないし

 別に良いんだけど教育のために遠慮というのを押した方が

 良いよ。


 すると「ユリイカちゃん」と呼び止める声がした。


 どうやら食堂の女将(おかみ)さんらしい。


 ユリイカが太っちょの女将(おかみ)さんに呼ばれて

 店の隅の方で「ごめんなさい。ごめんなさい」と

 背中を丸くして謝っている。


 わたしは横目というか横耳を立てながら食事をとっている。


 最近、街の孤児やストレートチルドレンを

 探索者にスカウトする(やから)が増えていて

 廃棄物や排泄物をダンジョンに廃棄()てる生業(なりわい)をしている

 子どもたちが減っていて困っているようだ。

 そこにユリイカまでも探索者になるというもんだから

 探索者を辞めて欲しいとかなんとか。


 まぁなんというか自分勝手な言い分だなとは思うけど

 孤児たちがこの町のシステムに組み込まれているのだろう。

 彼らがいないと街を清潔に保つことが出来ないのかもしれないが。


 社会のインフラを支えているのだったらそれに見合った報酬を

 支払えば良いのに。とは思うが

 わたしが(くち)を挟むとさらに稚児(ややこ)しくなりそうなので

 黙っておこう。


 ユリイカは大きな身体(からだ)(ちぢ)こませて謝ってはいるが

 (がん)として探索者を辞めるとだけは言わない。


 太っちょの女将(おかみ)さんはユリイカの意思が固いと分かり

 「ふう」と大きい()め息を()くと

 「頑張りなさいね」と言ってユリイカを解放してくれた。


 ユリイカは匆匆(そそ)くさとわたしたちのテーブルに座り

 何事(なにごと)も無かったように食事を続けつつ

 弟妹たちの世話をしつつみんなの話を楽しそうに聞いている。

 

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