11/189
【アイテムボックス】その3
泉で顔と服を洗っていると牛のような鳴き声が聞こえた。
お肉?食べたい。どこよ。お肉。
なんか、上の方から聞こえる。
【鑑定】天牛。
羽が生えた牛が空を翔んでる。
前世さんが天馬じゃあるまいしなんで牛が翔ぶんだよ。って突っ込んでるけど
馬が翔ぶのなら牛が翔んでもいいと思うの。と突っ込み返す。
前世さんと突っ込み合ってると天牛と目が合った。
しまった。すぐ逃げておくべきだった。
天牛は空中の無い地面を蹴り上げながらこっちをロックオン。
すごい勢いでこちらに向かってくる。
【A.Ⅴ.シールド】展開!!
天牛の目前にアイテムボックスの入り口を展開する。
縦横2メートル奥行き1ミリの【アイテムボックス】の入り口を展開。
天牛は急には止まれない。トラックが衝突したような轟音と共に泉に墜ちる。
【アイテムボックス】に生きた動物は収納出来ない。
逆に言えば生きた動物は入ることが出来ない。
【アイテムボックス】とは鉄壁の盾なのである。
首の骨が折れた天牛はピクピクしながら泉に浮いている。
お肉。お肉。ランランラン。




