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告死屋 高校生  作者: 田丸 彬禰


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4/6

誓約

「……大変そうだな」


苦痛で意識が朦朧としている中でハッキリと聞こえるその声の主。

むろん聡は誰かを知っている。


「何しに来た?」

「むろん約束を果たしに来た」

「もしかして……」


「おまえが俺を……」

「殺そうとしている?馬鹿々々しい」

「だが、医者はどこも悪いところはないと言っていたぞ」

「そのようだな。だが、精密検査はしていないだろう。まあ。それを含めておまえの運命だ」


「……と言いたいところだが、このままでは死ぬ運命のおまえに朗報だ」


「救ってやってもいいぞ。もちろん条件付きだが」


「聞くか?」


「当然だろう」


「こちらからの依頼を受けろ」

「依頼?」

「そうだ。むろん、そう難しいものではない」


「まもなく死にいく者にそれを伝える。ただ、それだけだ」


そこまで言ったところで、男は笑った。


「そう。つまり、私がおまえにやったことをやればいい。簡単だろう」


「それさえおこなえば、おまえはこの世界に留まれる。悪い話ではないだろう」

「断れば?」

「このまま死ぬ。一応言っておけば、実際、おまえはもう死んでいる。私と話をするために生かされているだけだ。その証拠に……」


「先ほどに比べて全く苦しくないだろう?」


男に言われてようやく聡は気づく。

たしかに先ほどまでの猛烈な痛みはない。


「……ああ」

「それはおまえが死んでいるからだ。あと数時間もすればおまえの母親がここにやってくる。そして、冷たくなったおまえの死体と対面するのだ」


「さて、どうする?」


「……やらせてくれ」


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