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告死人 高校生  作者: 田丸 彬禰


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深層に埋もれていたある感情

「やってくれたな、クソ天使」


聡は自分を生かしている相手を口ぎたなく罵る。


「これは間違いなく、あの時のお返し」


「前回とは違い、本人が死ぬ気満々。そのような奴を止めることができるかという挑戦」


「もちろん受けて立つ。受けて立つが……」


「どうやったら橘弥生に自殺を思いとどまらせることができるのだ」


「そもそも、あいつが自殺を思いつくようなことを言っているのが、誰でもない。この俺だ。その俺が何をすればいいというのだ」


「だいたいなぜ死にたいと思うのだ?」


「這ってでも生き残りたいと思う俺にはその心境はわからない」


「……本人が死にたいと思っているのだ。いっそのこと、本人の望み通りに……」


そう考えたところで聡は自分を笑う。


「なぜ俺は橘弥生を救おうとしているのだ?」


そして、思考の末辿り着いたのは、心の深いところに眠っていたある感情。


「俺は橘弥生が好きなのか?」


「だが、あいつは俺を相手にしない。それが気に入らないから悪態をついていた……」


「いやいやいや。そんなことは断じてあり得ない」


「それこそ絶対に認められない」


「とにかく」


「とにかく、今日、あいつの意識に潜り込む」


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