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うちのメイドは手厳しい  作者: おりゆき


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メイドの作業

「少しだけ集中時間をいただきます。」

そう言って30分程デスクに向かっているメイドさん。

メイド服姿の子が部屋にいるだけでドキドキする。

普段自分が使っているデスクに座っているなんて心臓がおかしくなりそう。


絵になるが当然のことながら撮影NGだった。

背筋を伸ばし持参したデバイスで何やら入力したり手元を見たりを繰り返している。


小さい声で呼んでみた。

一切反応なし。

近くで見守るしかない。

馬の視界ではないから文字通りこちらは眼中にない、


それにしても音がきれいで止まることが全然ない。

「1時間もかからないですので」

その言葉には嘘はないんだろうな。


ベッドで寝転がりながらメイドさんの後ろ姿を鑑賞中。

今日はメイドキャップをつけていて白いリボンが長い髪の中央に垂れている。

かすかにリボンが揺れるがてっぺんからほぼ頭が動かない。

まるでロボットのようだ。


寝ているふりをしながらガン見をしていたらフォーカスがずれた。

ロボットメイドが立ち上がる。

「コーヒー淹れますね。」

そのままキッチンに向かっていく。


コーヒーですか。

「嫌ですか。紅茶の方がいいですか?」

いや自分が淹れますよ。

「気分の切り替えをしたいところですので気にせず。」

ではお言葉に甘えて横から眺めよう。



やはりロボットのように背筋よく、準備を進めている。

メイドキャプから伸びているリボンが揺れることもない。

さすがにロングヘアに固定しているわけではないと思うがどうだろう。

湧いたお湯をケトルを高く持ち上げドリップコーヒーのバッグに少しずつ注ごうとしていた。


それ、粉飛び散らないだろうか。

円を描くような動きをしつつマグカップ2つに交互に入れている。

所作は美しいが手元はどうなっているのだろうか。


少し待っているとコーヒーが入ったマグカップを2つメイドさんが持ってきてくれた。

ベッドに座ったまま受け取るとメイドさんはデスクの方に座る。


真っ白だったエプロンを見ると濡れたあととコーヒーが飛び散った真新しい跡と茶色い粉がついていた。


やけどはしませんでしたか?

「エプロンは鉄壁ですので問題ありません。」

キッチンはそう思ってないだろう。

仕事の出来具合に幅がありすぎる。

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