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契約


三人で隠し部屋に戻る。

とりあえず女性を檀«まゆみ»に畳の上に下ろしもらう。

すると、

「ううん・・・」

女性が、気が付いたみたいだ。

「起きられますか?」

僕は声をかける。

「ゴブリンは?」

「僕が倒しました。」

「貴方が?」

「そうです。」

「そんなはずないのじゃ!」

「のじゃ?」

僕が聞き返すと、女性は口を両手で、ばっ、と塞いだ。

「やっぱり九尾でしたか。」

檀が会話に入ってきた。

「九尾って?」

「彼女の正体です。彼女は人間ではありません。妾がいなくなってから、どんな人生を過ごしたのかわかりませんが、陰陽師に手ひどくやられたようですね。」

女性は、口から手を放し、檀に尋ねる。

「お前は、付喪神か?何故わかった?」

「その通りです。陰陽師の歴史の中で特に異彩を放っていた方の手記の本の付喪神であります。そして貴方の、語尾は有名でしたので。」

檀が応える。

「なるほど、あやつの祖先のか。なるほど。」

納得したようだ。が、僕はおいてけぼりである。

「それであれば何故ここに居て、この子供はなんだ?」

さらに、女性が尋ねる。

「貴方と同じように世界を渡ったからですよ。そしてこの方が、術を継承するお方です。」

その答えに女性は納得したようだ。

「ごめん。そろそろ限界。会話に入れてくれる?」

僕は切り出した。

「そうでした。主様すみません。此方の女性は、この世界の表現で表すと狐の魔物といったところでしょうか?齢八万を数えると思います。それなりに位の高い魔物というところになります。」

八万なんて途方もない数字である。想像もできない。

「ということで、今の主様では。式神として召喚できないような。力を持っているはずなのですが・・・どうしてですか?」

檀が女性に尋ねた。

「長期に亘る封印のおかげで力が弱まった。」

と女性が答えた。

「なるほどそうですか。ところで主様どのようなイメージで式神召喚を行ったのですか?」

「檀みたいな女性で、檀が知らないことを教えてくれるといいなぁと思った。あと身を守る力だって言っていたから、優しい感じの存在がいいなと。」

僕は、その時のことを思い出しながら、話した。だけど、

「本当にそうですか?」

なんか、怒っている?

「うん。」

檀«まゆみ»は女性をみて落ち込んでしまった。

召喚された女性は、身長は、150㎝ほどで僕と同じくらい、服装は・・・。

「すみません、貴方の服?は、なというものなのですか?」

「妾からも、頭の先からつま先まで説明をお願いいたします。」

「これは、頭の上にあるのは、ヘッドドレスリボンゴスロリメイド風というもので、服はゴスロリというもの、こだわりはこの姫袖かな?」

と言って女性はその場でクルッと回った。姫袖と呼ばれた袖が風になびいた。

まあ、メイド服に似ていなくもないが、上は白、下は紺のスカートで腰の後ろに大きなリボンがついていた。各所に細い紐が服を引っ張るように入っていて体にフィットするようになっている。容姿は、髪は金髪で日の光そのものであるように鮮やかな金色であった。

顔は童顔で目がくりくりとしているが、体つきは、檀と比べて一か所ほど大きく突き出ているところがあり、幼さと艶やかさが不思議な調和をみせていた。

「分かりました。では契約をしてしまいましょう。あなたには、名前を一度捨てていただきますが、よろしいですか?」

女性に尋ねる。

「まあ、救われたから仕方ないかな。」

「許可が取れましたので。妾には草花などの名前が載っています。主様が選んでください。」

と檀が本になる。僕は女性に合う名前を探す。

「これにしよう。玉簾«ぎょくれん»」

決まったので、檀が人型に戻る。

「玉簾«たますだれ»ですか。なるほど。では、主様、左手の薬指を出して下さい。」

言われた指を出すと、

「失礼します。」

一瞬、痛みが走る。

指先か血が出ていた。

「一滴彼女に飲ませてください。そして、声に魔力を乗せて呪文を唱えてください。」

女性に座って上を向いてから口を開けてもらう、そして血を垂らす。

汝の名は、玉簾«ぎょくれん»、その身が尽きるまで我に仕えよ

何も変わったことがなく拍子抜けだった。

だけど、

「では、また自身を見て下さい。」

?言われたとおりに、指に魔力を集めて、紙に五芒星«セイマン»を描く

すると、

<名前>レイメイ・アーウェン

<種族>人間

<Lv.>8

<スキル>陽魔法«ひかりまほう» 

<ギフト«先天性スキル»>陰陽術

<式神>玉簾«ぎょくれん» 契約ボーナス <スキル>鑑定・多種多妻

「光じゃないの?」

檀に尋ねる。

「陰陽術をこの世界の魔法と掛け合わせた。魔法です。術«じゅつ»ではありません。陽槍«ようそう»や陽光«ようこう»はこちらに当たります。これは、あなたにしか使えません。」

「そうなんだ。」

とてもうれしい事だ。

「鑑定は名前の通りだと思うけど・・・。多種多妻は?」

「妾には、わかりません。こういう時の、鑑定では?」

確かにその通りだ。鑑定してみよう、多種多妻の表記に集中する。

多種多妻:対妖怪における性交において、子供をなすことができる。

はいっ・・・。

時が止まった・・・。

「どんな効果でした?」

檀が尋ねてきたので、正直に答えた。

案の定、時が止まりましたよ。

「わたしの伝説が基になっているかも知れない。」

と玉簾が言い出した。

「わたしは、子孫繁栄などを予兆する瑞兆とか言われるから・・・。」

「なるほど、向こうの伝説がこちらでスキルとなり現れたのですか。」

檀がそう考察した。

なにはともわれ、式神との契約が無事に終わった。

「次は、何をするの?」

檀に尋ねると、

「この館をでます。」

衝撃の展開だ・・・。




「そういえば、この世界には獣人と呼ばれるような存在はいるの?」

玉簾が尋ねてきた。

「いるよ。耳が人間種と違って獣の耳がついていて、尻尾がお尻のところについているよ。」

僕は答える。

「なるほど、この世界では窮屈な思いをしなくていいのね。」

といったかと思うと。

頭に狐耳、お尻のところにはふさふさとした尻尾が九本でてきた。

僕はバッと顔をそむける。

「ごめん。スカートどうにかして。」

玉簾のスカートが尻尾を出したことによりめくれたのだ。

「ごめん、ごめん。加工するから裁縫道具もってきてくれる?」

僕は大急ぎでとってきたのだった。



次に、玉簾のスキルとか紹介します。

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