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攫われた召喚者  作者: 火川蓮
Prolog

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2/2

Prolog2 私の能力値

神官服の女性に促され、水晶に触れた。

すると――半透明な画面が出現する。


■◆■◆■◆


【名前】:星崎莉華リカ・ホシザキ

【種族】:人間

【年齢】:16歳

【性別】:女

【レベル】:1

【職業】:魔道士Lv1

【称号】 【異世界人】【召喚されし者】

【体力】:150/150

【魔力】:90/90

【攻撃力】:50

【防御力】:80

【俊敏性】:70

能力スキル

【日常生活スキル】

家事Lv3、礼儀作法Lv4、計算Lv6

【戦闘系スキル】:体術Lv1、棒術Lv1、身体操作Lv1

【魔法系スキル】:無魔法Lv1、火魔法Lv1、水魔法Lv1、風魔法Lv1、魔力感知Lv1、魔力操作Lv1

【固有スキル】:魔力回復


■◆■◆■◆


(これが私の力?)


目の前のステータスを眺めていると、衛兵の人に声をかけられた。


「ついて来てもらえるか?」


「え? あ、はい」


そう答え、連れて行かれた場所には、たくさんの人がいた。


(この人たち、全員――召喚された人なの?)


目に入る人だけでも、三桁を超えていた。

人数に圧倒されていると、叫び声が聞こえた。


「勇者!? 勇者様ですって!?」


その瞬間――周りにいた豪華な服を着た人たちが、一斉に表情を明るくした。

すごい歓声だ。


神官服の女性は勇者と呼ばれた男の子に跪き、手を取るとその豊満な胸に押し付けて続けた。


「勇者様...どうかお願いです。

この国を...この世界をお救いください」


私は顔をしかめながらその光景を見つめていた。

男の子の目はすごく冷たい視線で神官服の女性を見ていた。

まるで――“真実を疑っている”かのように。


(なに……あの子、少し怖い)


しばらくして、男の子は口を開いた。


「はい。 もちろんです。

人々を苦しめる魔王の存在は許せません」


それを聞いた周囲の人たちは笑顔で拍手を送り、大広間は喝采に包まれた。


すると、王様がゆっくりと立ち上がった。

周囲にいた人が一斉に跪いた。


(え? なに? 私たちもやらないとダメなの?)


召喚された人たちは戸惑っていた。

そんな時――神官服の女性は立ち上がり、一言私たちに浴びせた。


「王の御前です。 不敬ですよ」


(え!? そんなこと言われても……)


「不敬なのはアンタらの方ではないのか?」


勇者と言われていた男の子がそう言い放った。


(えっ!? そんなこと言って大丈夫なの!?)


私は内心焦りまくり、声が出せなかった。

歓迎ムードから一変して、その場の空気が張り詰めた。


(なにやってるのよ!?)


そんな中、勇者の男の子は続けた。


「オレは不敬というのは“尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること”だと思っているのだが、アンタらがしてる行為こそ礼儀を弁えてないと思う。


見ず知らずのアンタたちの為に、命をかけて戦えってか?


それにオレは勇者(・・)だ。 いいのか?

“勇者という最高戦力”を失うことになっても?

“勇者という存在の価値”が”どれ程のものなのかそれはアンタらの方が理解してるはずだろ?」


(もうやめてぇええ)


数秒の沈黙が流れた後、王様が突然、笑いだした。


(え? なに?)


「ぶっははは――豪胆なやつよのぅ。

余は…気に入ったぞ。勇者の価値(・・・・・)か。

その“価値”を理解してるのは、 おぬしも同じではないか?


……まぁ、よい。

異世界にはおぬしみたいな面白い者がおるんだな。

ここはおぬしのその“豪胆さ”に免じて許そうではないか」


王様がそう言ったら、張り詰めた空気がなくなった。


(え? 解決!?)


「ルイスよ、侍女どもを呼べ。

この者たちを部屋に案内させるのだ」


王様はそう言うと、綺麗な女性を二人連れて奥の部屋へ向かっていた。


(ついて行ったのは、王妃と王女様だったのかな?)


そんな風に思うのだった。

読んでくれた方ありがとうございます

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