Prolog2 私の能力値
神官服の女性に促され、水晶に触れた。
すると――半透明な画面が出現する。
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【名前】:星崎莉華
【種族】:人間
【年齢】:16歳
【性別】:女
【レベル】:1
【職業】:魔道士Lv1
【称号】 【異世界人】【召喚されし者】
【体力】:150/150
【魔力】:90/90
【攻撃力】:50
【防御力】:80
【俊敏性】:70
【能力】
【日常生活スキル】
家事Lv3、礼儀作法Lv4、計算Lv6
【戦闘系スキル】:体術Lv1、棒術Lv1、身体操作Lv1
【魔法系スキル】:無魔法Lv1、火魔法Lv1、水魔法Lv1、風魔法Lv1、魔力感知Lv1、魔力操作Lv1
【固有スキル】:魔力回復
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(これが私の力?)
目の前のステータスを眺めていると、衛兵の人に声をかけられた。
「ついて来てもらえるか?」
「え? あ、はい」
そう答え、連れて行かれた場所には、たくさんの人がいた。
(この人たち、全員――召喚された人なの?)
目に入る人だけでも、三桁を超えていた。
人数に圧倒されていると、叫び声が聞こえた。
「勇者!? 勇者様ですって!?」
その瞬間――周りにいた豪華な服を着た人たちが、一斉に表情を明るくした。
すごい歓声だ。
神官服の女性は勇者と呼ばれた男の子に跪き、手を取るとその豊満な胸に押し付けて続けた。
「勇者様...どうかお願いです。
この国を...この世界をお救いください」
私は顔をしかめながらその光景を見つめていた。
男の子の目はすごく冷たい視線で神官服の女性を見ていた。
まるで――“真実を疑っている”かのように。
(なに……あの子、少し怖い)
しばらくして、男の子は口を開いた。
「はい。 もちろんです。
人々を苦しめる魔王の存在は許せません」
それを聞いた周囲の人たちは笑顔で拍手を送り、大広間は喝采に包まれた。
すると、王様がゆっくりと立ち上がった。
周囲にいた人が一斉に跪いた。
(え? なに? 私たちもやらないとダメなの?)
召喚された人たちは戸惑っていた。
そんな時――神官服の女性は立ち上がり、一言私たちに浴びせた。
「王の御前です。 不敬ですよ」
(え!? そんなこと言われても……)
「不敬なのはアンタらの方ではないのか?」
勇者と言われていた男の子がそう言い放った。
(えっ!? そんなこと言って大丈夫なの!?)
私は内心焦りまくり、声が出せなかった。
歓迎ムードから一変して、その場の空気が張り詰めた。
(なにやってるのよ!?)
そんな中、勇者の男の子は続けた。
「オレは不敬というのは“尊敬の念を持たず、礼儀にはずれること”だと思っているのだが、アンタらがしてる行為こそ礼儀を弁えてないと思う。
見ず知らずのアンタたちの為に、命をかけて戦えってか?
それにオレは勇者だ。 いいのか?
“勇者という最高戦力”を失うことになっても?
“勇者という存在の価値”が”どれ程のものなのかそれはアンタらの方が理解してるはずだろ?」
(もうやめてぇええ)
数秒の沈黙が流れた後、王様が突然、笑いだした。
(え? なに?)
「ぶっははは――豪胆なやつよのぅ。
余は…気に入ったぞ。勇者の価値か。
その“価値”を理解してるのは、 おぬしも同じではないか?
……まぁ、よい。
異世界にはおぬしみたいな面白い者がおるんだな。
ここはおぬしのその“豪胆さ”に免じて許そうではないか」
王様がそう言ったら、張り詰めた空気がなくなった。
(え? 解決!?)
「ルイスよ、侍女どもを呼べ。
この者たちを部屋に案内させるのだ」
王様はそう言うと、綺麗な女性を二人連れて奥の部屋へ向かっていた。
(ついて行ったのは、王妃と王女様だったのかな?)
そんな風に思うのだった。
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