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攫われた召喚者  作者: 火川蓮
Prolog

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1/2

Prolog1 異世界召喚

※短期連載になります

不定期更新ですのであしからず

学校からの帰り道。

信号を渡ろうとした、その瞬間だった。

突然、眩い光が視界を埋め尽くす。

思わず目を閉じ――。

次に目を開けた時、そこは見知らぬ場所だった。

石造りの広間。 見たこともない服を着た人々。 そして、自分と同じように戸惑う人たち。


「……ここ、どこ?」


私は思わず、呟く。

周囲を見渡していると、綺麗な女性の声が聞こえた。


「皆様聞いてください。

異世界より召喚された方々。

あなたたちの事情も介さず、この世界に召喚してしまい申し訳ありません。

ですが、我々は助けて欲しいのです。


あなたたちを呼んだのは理由があります。

現在、この世界は危機に瀕しています。

魔王が現れて、人間国を滅ぼそうとしているのです。

魔王を倒すことができれば、元の世界に戻れる方法がわかると思います」


(異世界? 魔王? 何の話?)


私は余計に混乱した。

そんな中、一つの記憶が過った。


■ ■ ■


「莉華知ってるか?

異世界には魔法があるんだぜ」


「お兄ちゃん、また“それ”読んでるの!?」


「ラノベは面白いからな。

お前も読んでみろよ」


「私――小説苦手なんだよね。

文字ばっかだし、目が痛くなる」


「休憩挟みながらすればいいだろ?

魔法の使い方も書いてる作品もあるんだぞ」


「そんなの知っても役に立たないじゃない!!

どうするのよ」


「いざっというときが来るかもしれないだろ?」


「夢見すぎ!! そんなことより勉強しなよ。

この前、赤点がー、単位がーとか言って大慌てで勉強してたじゃん。

また、ああなるよ」


「わかってるよ…」


■ ■ ■


(まさか――本当に異世界召喚されるなんて思わないじゃん!!)


周囲では誰かが叫んでいた。


怒鳴り声。


泣き声。


誰かの名前を呼ぶ声。

けれど、私には何一つ理解できなかった。


私がどうすればいいのか分からず立ち尽くしていると、再び女性の声が広間に響いた。


「先程も申し上げましたが、元の世界に戻るには魔王を倒すしかありません。


ここはディルティーナ王国と言います。

世界の名前はテイラルスです。


皆様は、この世界に来て、戦う力を与えられているはずです。

こちらの水晶に手をかざしてください。

そうすれば、与えられた力がわかるようになり、以降は"ステータス"と言葉に出せばこの水晶を使わなくてもご自分で確認できるようになります。


さぁ、皆様...こちらにどうぞ」


■ ■ ■


「では、こちらの水晶に手をかざしてください」


列に並んで待っていると、神官の女性がそう言い、促した。

前の男の子が手を翳すと、能力値が現れた。

まるでゲームみたいだ。


(へぇ、コクジョウケイタっていうんだ)


あれ(・・)がステータスか。

名前のほかに、レベル、職業まで表示されていた。


(無職?

そんな職業まであるの? なんか可哀想)


そう思っていると、男の子は衛兵に連れて行かれてしまった。


(どうしたんだろ?

なんか問題でもあったのかな?)


私は疑問を感じながら、水晶に触れるのだった。

読んでくれた方ありがとうございます

誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします

他の作品も読んでくれたら、嬉しいです

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